報道写真でスラム街などの都市改革を実現、フォトジャーナリストのパイオニア

写真 人物 ジェイコブ・リース(Jacob Riis、1849 - 1914)写真は筆者提供

ジェイコブ・リース(Jacob Riis、1849 – 1914)写真は筆者提供

ジェイコブ・リース(Jacob Riis)は、デンマーク生まれのアメリカのジャーナリスト、写真家、社会改革者です。彼は19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ニューヨーク市の貧困層の生活を自ら撮影し、その写真と共に新聞記事や著作で紹介したことで知られており、現代のフォトジャーナリストのパイオニアといえるでしょう。

移民や黒人の生活を観察し続けた新聞記者

リースは、1870年にデンマークからアメリカに移住しました。当初は仕事が見つからず、各地を転々としながらさまざまな仕事に就きましたが、特にニューヨークでの生活は非常に厳しいものでした。この時期に彼は、後に記事や写真で取り上げることになるスラム街の生活を直接経験しています。

1870年代後半に、ロングアイランドの地元紙の記者に採用されて、新聞記者(Newspaperman)としてのキャリアを始めます。

その後、ブルックリンの週刊誌や新聞社で記者として働いた後、隣人の紹介で『ニューヨーク・トリビューン』紙で働き始めます。結局彼は『ニューヨーク・トリビューン』紙で1877年から1888年まで、そして1888年から1899年までは『イヴニング・サン』紙で、合計22年間警察担当記者(Police Reporter)を務めました。

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河西 仁(ミアキス・アソシエイツ 代表)
河西 仁(ミアキス・アソシエイツ 代表)

かさい・ひとし/ミアキス・アソシエイツ 代表、英パブリテック日本代表。10年にわたる外資系メーカーでの国内広報宣伝部門責任者を経て、1998年8月より広報コンサルタントとして独立。以来、延べ120社以上の外資系IT企業をはじめ、ITベンチャー各社の広報業務の企画実践に関するコンサルティング業務に携わる。メーカーでの広報担当時代(1989年~)から現在まで、自身で作成・校正を手がけたプレスリリースは、2400本を超えた(2023年10月31日現在: 2421本)。東京経済大学大学院コミュニケーション学研究科修士課程修了(コミュニケーション学)。日本広報学会会員。米IABC(International Association of Business Communications)会員。著書に『アイビー・リー 世界初の広報・PR業務』(同友館)。

河西 仁(ミアキス・アソシエイツ 代表)

かさい・ひとし/ミアキス・アソシエイツ 代表、英パブリテック日本代表。10年にわたる外資系メーカーでの国内広報宣伝部門責任者を経て、1998年8月より広報コンサルタントとして独立。以来、延べ120社以上の外資系IT企業をはじめ、ITベンチャー各社の広報業務の企画実践に関するコンサルティング業務に携わる。メーカーでの広報担当時代(1989年~)から現在まで、自身で作成・校正を手がけたプレスリリースは、2400本を超えた(2023年10月31日現在: 2421本)。東京経済大学大学院コミュニケーション学研究科修士課程修了(コミュニケーション学)。日本広報学会会員。米IABC(International Association of Business Communications)会員。著書に『アイビー・リー 世界初の広報・PR業務』(同友館)。

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