「SUMIF関数を使ってデータ分析を効率化したい」「特定の条件に一致する値を簡単に合計する方法が知りたい」
SUMIF関数は、Excelで特定の条件に一致するセルの値を合計するために有用なツールです。ビジネスでのデータ分析や日常の家計簿管理において非常に役立ちます。この関数を使えば、「特定の月の売上だけを合計する」や「特定の製品の売上だけを抽出する」といった操作を簡単に行えます。
この記事では以下の内容を詳しく解説します。
- SUMIF関数の基本的な使い方
- 応用的な使用方法と具体例
- 他の関数との比較と使い分け
- よくある問題とその解決方法
- 宣伝会議のExcel講座で学べる実践的なスキル
この記事を読めば、SUMIF関数をマスターし、データ分析の効率を大幅に向上させることができます。さらに、ビジネスシーンでの具体的な活用方法を学び、即戦力として活躍できるスキルを身につけましょう。
SUMIF関数とは?
SUMIF関数は、Excelで特定の条件に一致するセルの値を合計するための有用なツールです。
SUMIF関数の基本的な使い方
SUMIF関数は、以下の構文で使用します:
=SUMIF(検索範囲,検索条件,[合計範囲])
- 検索範囲:条件を探す範囲
- 検索条件:条件を定義する文字列や数値
- 合計範囲:合計を計算する範囲(省略可能)
例えば、顧客リストの中で「ABC商会」の売上額を合計する場合、以下のように設定します:
=SUMIF(A1:A10,”ABC商会”,B1:B10)
基本的な売上集計
- 検索範囲:A2:A7
- 検索条件:“ABC商会”
- 合計範囲:F2:F7
この設定により、顧客名が「ABC商会」である行の売上を合計します。
特定の月の売上合計
- 検索範囲:B2:B7
- 検索条件:“2024/05”
- 合計範囲:F2:F7
この設定により、2024年5月の売上を合計します。
特定の価格帯の売上合計
- 検索範囲:F2:F7
- 検索条件:“>=10000”
- 合計範囲:F2:F7
この設定により、売上額が1万円以上の売上を合計します。
SUMIF関数と他の関数との比較
SUMIF関数は非常に便利ですが、他の関数との使い分けが重要です。特に、SUMIFS、AVERAGEIF、COUNTIFなどの関数と組み合わせることで、さらに強力なデータ集計が可能です。
SUMIFとSUMIFSの違い
- SUMIF:単一条件での合計。
- SUMIFS:複数条件での合計。
SUMIFとAVERAGEIFの違い
- SUMIF:条件に一致する値の合計を求める。
- AVERAGEIF:条件に一致する値の平均を求める。
SUMIFとCOUNTIFの違い
- SUMIF:条件に一致する値の合計を求める。
- COUNTIF:条件に一致するセルの個数を数える。
具体例
(1) SUMIFS関数の使用例:
複数条件を使って「2024年5月」の売上を「ABC商会」のみ合計。
- 検索範囲:A2:A7、B2:B7
- 検索条件:“ABC商会”、”2024/05”
- 合計範囲:F2:F7
(2)AVERAGEIF関数の使用例:
売上日が「2024年5月」の売上平均を求める。
- 検索範囲:B2:B7
- 検索条件:“2024/05”
- 合計範囲:F2:F7
(3)COUNTIF関数の使用例:
売上額が「1万円以上」の売上件数を数える。
- 検索範囲:F2:F7
- 検索条件:“>=10000”
SUMIF関数の応用方法
SUMIF関数の基本的な使い方を理解したら、次に応用方法を学びましょう。特定の文字列や日付、数値を条件にすることで、さらに詳細なデータ分析が可能になります。
文字列を条件にした集計方法
- 特定の文字列を含む条件設定
- 特定の文字列を含まない条件設定
- 部分一致(ワイルドカード)を使った条件設定
具体例
(1)特定の文字列を含む条件:
- 検索範囲:A2:A7
- 検索条件:“*商会*”
- 合計範囲:F2:F7
例:”ABC商会”と”田中商会”の売上を合計。
(2)特定の文字列を含まない条件:
- 検索範囲:A2:A7
- 検索条件:“<>*商会*”
- 合計範囲:F2:F7
例:”商会”を含まない売上を合計。
(3)部分一致(ワイルドカード)を使った条件
:
- 検索範囲:A2:A7
- 検索条件:“ABC*”
- 合計範囲:F2:F7
例:”ABC”で始まる顧客の売上を合計。









