企業がマーケティングにweb3を導入するメリットとは?

皆さんこんにちは。博報堂キースリーの重松俊範です。

前回

前々回

では、ブロックチェーンとweb3の基礎について説明してみました。

今回はそれをふまえ、「

企業がマーケティングにweb3を導入するメリット

」を具体的に考えてみたいと思います。

企業を横断したデータ連携が簡単に?

改めておさらいすると、web3の世界ではデータは企業のサーバ内ではなく、みんなが分散して確認している型の台帳(=ブロックチェーン)の上にあります(詳細は第4回

「とにかくわかりやすく『ブロックチェーン』の仕組みを説明します。」

をぜひご覧ください)。そしてその台帳は誰でも自由に参照することができます。

これを企業の立場から見た場合、どのようなメリットがあるのか。web3が浸透した場合、本来自社で有していないデータにも企業の垣根を越えてアクセスができるようになる可能性があります。

たとえば、「安全運転を証明するNFTを持っている生活者に、自動車保険の会社が特別オファーを送る」「たくさん旅行をして素敵な写真を撮っている人に対して、カメラメーカーの新商品発表会のシークレット招待状を送る」「甘いものを沢山食べている人に、歯磨き粉のクーポンを送る」なんてことも考えられるわけです。

イメージ 企業の垣根を超えた施策

筆者作成

web2がメインの現在では、生活者のデータは基本的に各企業や組織が有しているので、企業やサービスを横断して生活者に便益を与えるのは、すごく大変。お金と時間をかけてシステムを改修・連携させる必要がありますし、企業間は個人情報を連携させることを、きちんと契約書を結んでプレスリリースで発信して、やっと実現できるという感じですよね。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 1353 / 1956 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

重松俊範(博報堂キースリー 代表取締役社長)
重松俊範(博報堂キースリー 代表取締役社長)

1978年生まれ、中央大学法学部卒業。2001年読売広告社入社。国内で不動産広告の営業を経験した後、27歳で中国に渡る。読売広告社の上海支社と台湾支社を立ち上げ、クリエイティブディレクター&支社長に就任。上海・広州・台湾に合計12年間駐在。帰国後、他の広告会社やXR企業でのメタバースビジネス展示会事業の管掌取締役を経て、2023年1月に博報堂キースリーの設立とともに代表取締役社長として参画。三児のパパ。趣味はカメラ、写真も動画も撮ります。

重松俊範(博報堂キースリー 代表取締役社長)

1978年生まれ、中央大学法学部卒業。2001年読売広告社入社。国内で不動産広告の営業を経験した後、27歳で中国に渡る。読売広告社の上海支社と台湾支社を立ち上げ、クリエイティブディレクター&支社長に就任。上海・広州・台湾に合計12年間駐在。帰国後、他の広告会社やXR企業でのメタバースビジネス展示会事業の管掌取締役を経て、2023年1月に博報堂キースリーの設立とともに代表取締役社長として参画。三児のパパ。趣味はカメラ、写真も動画も撮ります。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ