バヅクリは11月27日、2023年から2026年卒の新卒498人を対象に実施した「内定承諾の決め手」に関する調査結果を発表した。その結果、Z世代の就職活動において、同期や先輩社員との交流が企業選択に大きな影響を与えていることが明らかとなった。
調査によると、回答者の51.4%が2社以上から内定を獲得しており、その中で内定承諾の決め手として最も高い割合を示したのは「給与や勤務地などの条件」(34.7%)であった。注目すべきは、それに続いて「内定者の同期とのコミュニケーションや人柄」(33.9%)、「先輩社員とのコミュニケーションや人柄」(29.8%)が高い割合を示したことである。
一方、従来重視されてきた「会社のミッション、ビジョンへの共感」(14.9%)や「会社のネームバリュー」(11.3%)は比較的低い割合にとどまった。これは、Z世代が企業の知名度や理念よりも、実際に共に働く人々との関係性を重視する傾向があることを示している。
内定承諾を迷った際に求める機会としては、「先輩社員とのコミュニケーションや交流会」(34.3%)が最多となり、「同期との交流会」(33.1%)も高い支持を得た。
また、内定辞退の理由としては「社員や社風に合わないと感じた」が18.1%で最も多く、企業文化と人的要因が重要な判断基準となっていることが分かる。
さらに、同期との交流が入社決定に「影響した」と回答した割合は69.5%に達し、その理由として「会社や仕事に対する不安が解消された」(58.1%)が最も多かった。同様に、先輩社員との交流についても68.7%が影響を受けたと回答し、55.8%が不安解消につながったとしている。
この調査結果は、Z世代の新卒採用において、企業説明会や選考プロセスに加えて、同期・先輩社員との交流機会を積極的に設けることの重要性を示唆している。
人事部門や社内コミュニケーションの担当者は、こうした人的交流の機会を戦略的に活用することで、より効果的な採用活動を展開できる可能性があるだろう。
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