Q1.現在の仕事内容について教えてください。
みなさんこんにちは。福島県川俣町総務課文書広報係の佐藤耀と申します。まず初めに川俣町のことを少しだけ紹介させてください。
川俣町は、福島県の北部に位置する阿武隈山系の丘陵地帯にあり、里山と清流に囲まれ、絹織物で栄えた町です。また、近年では、地理的表示(GI)やJGAPを取得した地鶏「川俣シャモ」の産地でもあります。そのほかにも近畿大学と協力して生産に取り組んでいる「アンスリウム」や朝の連続テレビ小説のモデルとなった古関裕而氏ゆかりの地としても有名です。さらに町の東側にそびえ立つ花塚山は「富士山の見える北限の山」として年間多くの登山客が訪れており、麓にある「峠の森自然公園」のキャンプ場も密かな人気スポットとして利用者が急増しています。
私はそのような魅力溢れる川俣町で広報業務全般を担当して6年目になります。広報紙に関しては担当が1人のため、取材や撮影、広報紙作成を全て1人で行っています。また、町で発行する年間カレンダーの作成や他部署から依頼があったパンフレットやポスター、PR動画の作成など幅広い分野で業務を行っています。
Q2.貴組織における広報部門が管轄する仕事の領域について教えてください。
私が所属する文書広報課係では広報紙の作成のほか、町政懇談会の運営などの広聴業務なども行っています。私自身も広報広聴業務を担う係の一員として、一方的に行政情報を広報紙にただ掲載するだけではなく、取材先で、住民のみなさんが気になっていることや知りたいことを会話の中で見つけ、広報紙に掲載するように心掛けています。
Q3.ご自身が大事にしている「自治体広報における実践の哲学」をお聞かせください。
私が考える「自治体広報における実践の哲学」は「誰のための広報であるのか」「誰のために広報するのか」を常に考えることだと思います。そう考え始めたのは6年前、広報担当になった年の12月でした。実は、私が広報担当になる年まで川俣町は全国広報コンクールで4年連続入選しており、着任当時はとてつもないプレッシャーを感じていました。また、前任者が退職し、ほぼ引継ぎのない状態で広報担当になったため、配属当初は毎日、日が変わる頃までPCと向き合い、作っては削除しての繰り返しで、頭も紙面も真っ白な日々が続いた記憶があります。その年は、前々任者に相談しながらなんとか広報紙を作り上げたものの、県の広報コンクールは落選。全国の舞台に立つこともできず当時はとても落ち込みました。しかし、プレッシャーからは解放され「これからは住民のみなさんのために広報紙をつくろう」そう思うようになりました。
