2025年1月下旬、「宣伝会議賞」中高生部門の最終審査会が実施された。審査の対象となるのは、二次審査の得票数上位の作品。そこに、得票基準には満たないものの「最終審査の場に引き上げたい作品」として各審査員とモモコグミカンパニーさんが選んだ“ワイルドカード”を加え、全29作品で審査を行った。
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審査員13名の「推しコピー」の披露からスタート
開会にあたり、中高生部門審査員長の阿部広太郎氏が「年に一度こうして皆さんと集まれることが個人的に楽しみでもある」とあいさつ。その後モモコグミカンパニーさん含む審査員13名が「好きなコピー」を挙げながら、審査への意気込みを語った。「どの作品も甲乙つけがたく決めかねている」との声も。
ファイナリストは全部で29作品。ひとり3票持ちで、グランプリを決める初回投票を実施した。
開票後、改めて全員がコメント。「グランプリとして、今年の中高生部門の顔となる作品かどうか」をひとつの軸として、課題に沿っているか、共感を呼ぶ表現になっているかを再度議論した。
ついにグランプリ決定 時代を映す「AI」のコピー
初回投票で1票以上獲得した作品を対象に、グランプリを決める1票を投じた審査員。ベネッセホールディングスの課題「AIは、私の志望校を笑わない。」が過半数を獲得し、グランプリとなった。思わず自身の受験期を振り返った審査員たち。審査員長の阿部氏は「受験生の繊細な心の機微とAIを見事に結び付けた力作」と評した。
続いて準グランプリを選ぶ投票を実施。決選投票を制したのは、熱中症対策に目を向けるための「冷やし中華冷えません」というコピー。「ファイナリストとして並んだとき、どうしても目が行ってしまった」との声も上がり、その表現のチャーミングさが高い評価を得た。