ポートランドのブロックパーティーにみる地域共助、そしてレジリエンスの育み方

アメリカでは季節の節目にはしばしば「ブロックパーティー」が開かれます。たとえば、春のイースター。そして夏休み最後の週末。公共の道路を、住民以外の車は進入できないように通行止めをして、その区画(2ブロックぐらい)の住民が飲み物や食べ物をポットラック形式で持ち寄り集うイベントが、ブロックパーティーと呼ばれるものです。

私の住むブロックでは、年に1〜2回「ミュージックパーティー」という名のブロックパーティーが開催されます。先日ちょうど、そのパーティーが開かれたこともあり、今回のテーマはブロックパーティーと地域共助、そして地域コミュニティのレジリエンスについてです。

裏のおじさん主催のミュージックパーティー

我が家の裏庭に隣接する家のおじさんが音楽好きで、ギターにピアノに歌にと、よく裏から音楽が聞こえてきます。70年代のロックが我が家の子どもたちにとっても耳馴染みになるぐらいの頻度で、仲間とセッションをしています。その仲間たち、そして近隣のお友だちバンド、5〜6バンドが順に屋外でライブをしてみんなにお披露目するのが、毎年開かれるこのミュージックパーティーです。

我が家の右隣の家の庭が道路に面しており、DIYでこしらえられたような(隣のおじさんはDIYが趣味)石段の舞台があります。そこがステージとなり、当日はドラムセットに音響設備も登場。どこからこのミュージシャンたちはやってきたのか?と思うぐらいになかなかしっかりとしたライブが毎回開かれます。

ポートランドの交差点は通行止めに。

道路は10〜20メートルぐらい、2区画ほど朝から閉鎖されます(早めの夕方からスタート)。もちろん、うちは目の前が会場になるのですが、どうしても車を出さなければならない時もあるので、そんな時は道路封鎖を示す看板を自分で移動させて出ていきます。

机がいくつか設置され、ポットラックで家からお料理やケーキや飲み物を持参してみんなが好きに食べられるようにします。あとは、家から自由に椅子や飲み物、子どもたちは道路へのらくがき用のチョークなどを持ってきて、夕刻のミュージックパーティーを楽しみます。

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松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)
松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)

スタートアップの広報育成・支援を手がける「みずたまラボラトリー」代表。お茶の水女子大学卒業後、コンサルティング会社、出版社を経て、2005年に面白法人カヤックに入社。広報部長、事業部長を兼任したのち子会社カヤックLivingの代表取締役に就任。移住事業の立ち上げに参画。2019年、家族で米国ポートランドに移住。一方、2015年に自身の会社「みずたまラボラトリー」を設立し、広報戦略、事業開発、経営全般にわたる経験と実績を活かしスタートアップの広報育成と支援を展開。富山県出身。富山県の経営戦略会議ウェルビーイング戦略プロジェクトチーム委員も務める。

松原佳代(広報コンサルタント/みずたまラボラトリー 代表)

スタートアップの広報育成・支援を手がける「みずたまラボラトリー」代表。お茶の水女子大学卒業後、コンサルティング会社、出版社を経て、2005年に面白法人カヤックに入社。広報部長、事業部長を兼任したのち子会社カヤックLivingの代表取締役に就任。移住事業の立ち上げに参画。2019年、家族で米国ポートランドに移住。一方、2015年に自身の会社「みずたまラボラトリー」を設立し、広報戦略、事業開発、経営全般にわたる経験と実績を活かしスタートアップの広報育成と支援を展開。富山県出身。富山県の経営戦略会議ウェルビーイング戦略プロジェクトチーム委員も務める。

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