コピーライター 谷山雅計さんの著書『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』の関連イベントとして開催された連続トークイベント「広告的発想ってこう使うんだ!会議」。3日目は、本書の編集者である編集家の松永光弘さんがホストとなり、福祉をテーマに、いまや世界が注目するクリエイティブカンパニー・ヘラルボニー共同代表の松田崇弥さんをゲストに迎えて実施しました。会社設立から現在に至るまで、絶え間なく進化し続けるヘラルボニーのダイナミズムを感じる一夜となりました。
左から、編集家の松永光弘さん、ヘラルボニー代表の松田崇弥さん。
障害のある人のアートでIP事業を展開
松永:
この「広告的発想ってこう使うんだ!会議」は、広告の考え方って実はもっといろんなところで生かせるんじゃないか、広告の発想には本当はもっとすごい可能性があるんじゃないか、ということを、さまざまなゲストとの対話を通じて探っていく企画イベントです。3回めとなる今回はゲストとして、いまや世界が注目しているクリエイティブカンパニー、ヘラルボニーの代表取締役社長の松田崇弥さんにお越しいただいております。松田さん、では、最初にヘラルボニーのご紹介をお願いできますか?
松田:
こんにちは。ヘラルボニーの松田崇弥と申します。今日のテーマに合わせて少し自己紹介をさせていただくと、私は東北芸術工科大学の学生だった時に、当時教鞭をとっておられた放送作家の小山薫堂さんのゼミに所属していたんです。で、ありがたいことに、そのまま薫堂さんの会社であるオレンジ・アンド・パートナーズに入れていただいて、5年ほどプランナーとして働きました。在籍中は本当にいろんな経験をさせてもらいました。「くまモン」のIP事業を担当していた時期もありました。そういうなかでヒントを得たり、いろいろと思うところがあったりもして、福祉をテーマに、7年前にヘラルボニーを起業しました。ですから、広告出身と言うとちょっと違うかもしれませんが、そんな背景も含めて、今日は皆さんと対話していけたらと思います。
