BOVAオンライン動画部門グランプリ受賞作 視聴者を騙すための徹底した裏台本

ブレーン主催オンライン動画コンテスト「BOVA(ボバ)」(第12回)。今年度からは、3分以内の動画を募集する「オンライン動画部門」と、SNSなどでの展開を目的とした縦型のオンライン動画に限定し一般公募する「縦型動画部門」の2部門での開催となった。

5月1日に受賞作が発表となった「オンライン動画部門」でグランプリを受賞したのは、トレンドマイクロの課題作品「彼らは彼らで」。チームメンバーが制作の裏側を振り返る。

オフィスの廊下で電話をかける主人公の青年。彼は日々の業務に向かい合い、時に上司や先輩に励まされ、時に同僚と衝突しながらも、徐々に成果を上げはじめる。

「オンライン動画部門」でグランプリを受賞した「彼らは彼らで」。
「オンライン動画部門」でグランプリを受賞した「彼らは彼らで」。
「オンライン動画部門」でグランプリを受賞した「彼らは彼らで」。

連日の激務の合間、夜景を眺めながら煙草を一服。束の間の休憩を終えて仕事に戻り、電話をかける。電話口からは「もしもし」と高齢者の声が聞こえてくる。「もしもし、ばあちゃん? オレ、オレ」と呼びかける青年。瞳に狂気を宿したかのような真顔で、「ちょっとおカネが必要でさ」と続く。その表情に、「奴らは奴らで、必死です。」というテロップが重なる。そして、「本気の詐欺に、本気の対策。」という警告が映し出される――。

「オンライン動画部門」でグランプリを受賞した「彼らは彼らで」。

「オンライン動画部門」のグランプリを受賞したのは、ADKマーケティング・ソリューションズの今井俊希さんとシースリーフィルムの潮一希さん、Reservoirの橘潤樹さんが中心となり制作した応募作「彼らは彼らで」。目標を叶えるためにひたむきに頑張る爽やかな成長譚と思いきや、ラスト数秒で実は主人公が詐欺グループの一員だったという事実が浮き彫りになる衝撃作だ。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 1227 / 1882 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ