ドコモがCARTA HDを子会社化 マーケティング領域でのデータ活用支援を強化

NTTドコモは6月16日、デジタルマーケティング支援を手がけるCARTA HOLDINGS(HD)の普通株式などの公開買付け(TOB)を行うと発表した。買付価格は普通株式1株あたり2100円であり、買付予定数は1192万8855株、買付予定数の下限は342万5400株(所有割合13.54%)とする。CARTA HDの親会社の電通グループとの3社で業務資本提携契約を締結することも発表。ドコモはCARTA HD株式の51%以上を取得し子会社化する。CARTA HDは上場廃止する。

ドコモは契約者情報や「dポイント」会員など約1億の会員基盤を持ち、企業のデータ活用によるマーケティング支援を強化している。このたびの提携でデジタルマーケティング支援機能を強化する。

電通グループとCARTA HDを含めた3社の技術やノウハウを掛け合わせた「Single ID Marketing」を実現する考え。一人ひとりのIDに紐づくオンライン・オフラインの大規模データを活用し、戦略・戦術の立案から施策実行、効果検証までの一連のプロセスを「Single ID」で横断的に遂行できるようにする。

3社のノウハウを統合

CARTA HDは広告プロダクトの開発などデジタルマーケティング支援事業を手掛け、アドプラットフォームや運用型テレビCM「テレシー」を傘下に持つ。

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