デジタル広告のKPIは従来通りCVでよいのか?
━━YouTubeをはじめとする動画広告の伸長が顕著ですが、広告投資のトレンドを踏まえて、特に広告主からの関心が高い課題は何でしょうか。
宮腰
:広告投資のデジタルシフトは、これまで主にデジタル広告の行動主義的な側面、つまり直接的なコンバージョン獲得に支えられてきました。
しかし、デジタルとオフラインが融合する現在のメディア環境では、生活者の態度変容、特にブランドへの好意度や理解といった「ブランド力」と、実際の事業成果である「パフォーマンス」の関係性が改めて注目されています。この流れを受け、デジタル広告のKPIを従来通りのCVで据え置くべきか、認知指標やそれを補完する行動指標へと見直すべきか、さらにどの指標が最終的なパフォーマンス向上に最も貢献するのか、といった点が大きなテーマになっています。