モノの機能性だけでなくコトの体験価値が、マーケティング戦略上、ますます重要度を増している時代。マーケター、クリエイターは常に新しく魅力的な体験を探しています。
そんな魅力的な体験をいち早く味わえるのが、東京のレストランシーン。本記事は「エクスペリエンス・プロデューサー」の肩書で活動する、ミリモルホールディングス代表取締役の河野貴伸氏が、マーケターやクリエイターの感性を刺激するレストランやバーを厳選し、いま訪れるべき場所として提案する連載企画です。
店舗やメニューの紹介、そのお店の「エクスペリエンス」の何に、マーケター・クリエイターが学ぶべきポイントがあるのか、魅力を解説いただきました。
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マーケターやクリエイターにとって“ランチ”とは、単なる栄養補給ではなく、午後のアウトプットを左右するクリエイティブ・チャージの時間だ──。
前回まで本連載で紹介してきた「五感が沸騰する食体験」の系譜を受け継ぎつつ、今回は “昼のゴールデンタイムを最大化するレストラン” をテーマにセレクトした3軒をご案内する。
店舗紹介
スペイン風の邸宅で味わう、優雅なスパニッシュランチ
小笠原伯爵邸(若松河田)
料理写真はイメージ
かつて小笠原長幹伯爵が暮らしたスパニッシュ様式の邸宅は、陽光が射し込むコロナード(回廊)や、パティオ(中庭)が非日常へとトリップさせる舞台装置。
ランチは4皿構成の「Princesa/Principe(平日限定)」から、8皿の「Gran Conde」まで4階層。午前中のプレゼンでフル稼働した脳に、イベリコ豚の香ばしさや魚介の旨味がほど良いリスタートボタンを押してくれる。
クリエイティブ的学び
・“邸宅全体がブランドストーリー”という空間デザイン
・コース階層に合わせて器やサーブスピードを変化させる“UXチューニング”
★Information★
●住所:東京都新宿区河田町10-10
●電話番号:03-3359-5830
●営業時間:【ランチ】11:30~15:00(最終入店13:00)
【ディナー】18:00~22:00(最終入店19:30)
※予約制
●定休日:なし(年末年始以外、年中無休)
●代表的なメニュー:【Condesa(コンデサ)コース】11,000円(税、10%サービス料別、以下同)
【Conde(コンデ)コース】16,000円
【Gran Conde(グランコンデ)コース】19,000円
※料理はコース料理のみでアラカルトはなし。
●代表的なドリンク:小笠原伯爵邸オリジナルスパークリングワイン グラス/1,500円 ボトル/8,000円
小笠原伯爵邸オリジナル白ワイン グラス/1,500円 ボトル/6,550円
小笠原伯爵邸オリジナル赤ワイン グラス/1,500円 ボトル/6,550円
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d’ici(ディシ/広尾)
店名の d’ici はフランス語で「ここから」。朝8時のブレックファストからディナーまで1日を通して開く同店は、ブランチ帯(10:00‑16:00)にそば粉ガレット主体のプリフィックスコースを提供。厳選食材の未使用部位をコンフィやスープに転換する循環型キッチンで、SDGs ストーリーを“味覚”に翻訳してしまう。





