ブルーパドルの佐藤ねじです。
は最初の挨拶として、必殺パンチ(クリエイティブ)と、コントロール(マーケティング)の融合について、話しました。
今回は、このコラムのタイトルでもある「PRプロダクト」の考え方について、より深く、ファミリー層向け施策を例に解説していきます。
PRプロダクトとは?
広告は短期的には認知や売上を伸ばすために作られますが、中長期的には「ブランド資産(ブランドエクイティ)」を強化することが目的です。ブランドが狙うべき消費者の「脳内」に、届けたいブランドエクイティを刻むために、様々な手法で広告がつくられます。
そこで私がよく採用している手法が、深いブランド体験をつくれる「PRプロダクト・PRサービス」という手法です(この言葉自体は、私が勝手に呼んでいる造語です)。
【PRプロダクト・PRサービスの特徴】
・期間限定プロダクトやサービスを作り、SNS・ニュースで拡散を狙う
・ユーザーにとって「本当に嬉しい体験」を提供しながら、その取り組み自体が“広告”の役割を果たす
・単発で終わるのではなく、継続展開によりブランドエクイティ強化にもつながる
SNSやニュースで注目を集めるには、ただの広告ではなく「有益な情報」を届けることが大切です。「THE 広告」をSNSで流してもスルーされる確率は高いですよね。
そこで効果的なのが、短期的に話題をつくりつつ、中長期的にブランド資産(ブランドエクイティ)も高める「PRプロダクト/PRサービス」。
これはアイデアの濃いコンテンツにすることが重要です。ユーザーにとって「神!」とか「よくぞ作ってくれた!」と言われるような、有益なプロダクト・サービスです。
広告であると分かっていても、有益であれば伸びます。大事なのは、ユーザーの「強い消費者ニーズ」または「インサイト」を突くこと。うまくツボを突くことで、「こんな体験つくってくれてありがとう!」と喜ばれる企画に仕上がります。
ここでは、ファミリー層をターゲットにした事例として、「よなよなエール」の“隠れ節目祝い”と、「ホロスホーム」の“ダンボール建築事務所”を紹介します。どちらも普通の広告とは一味違ったアプローチで、ブランド資産を高めることに成功しています。
