超一流マーケターではない私達は「インサイト」とどう向き合うべきか?

ブルーパドルの佐藤ねじです。

前回

は、深いブランド体験をつくるPRプロダクトとは何か?を事例も含めて話していきました。

今回は、広告やPRプロダクトをつくる上でも重要な「インサイト」の考え方について、私なりの方法を解説していきます。実際、ありきたりな消費者ニーズだけで作ると、誰にも刺さらないものになるし、かといって「本物のインサイト」はそんな簡単に見つけられるわけではありません。

世のインサイト論は、圧倒的強者による視点から書かれていることが多く、「すごいけど、そんな大規模なリサーチとかできる案件じゃないし、自分には難しいな…」と思っている現場の方へ向けて。同じ立場の私なりに、インサイトとどう向き合っているか、お話できたらと思います。

インサイトとは何か

インサイトとは、消費者の隠れた本音や動機、潜在的なニーズなどを指すことが多いです。

「安かったから商品を選んだ」といった表面的な理由は、一般的に消費者ニーズと呼ばれます。その裏に隠された、本人ですら自覚していない深層心理や、潜在的なニーズ、本人も認めたくはないようなドロドロした本音などはインサイトです。

インサイトを見つけ、それを製品・広告などでうまく形に落とし込むことで、消費者はハッとします。「そうそう、こんなのが欲しかった!」となったり、SNSで大きな話題になったり、心にブスッと刺さるような企画をつくることができます。だから、インサイトの発見は非常に重要な作業になります。

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佐藤ねじ(ブルーパドル)
佐藤ねじ(ブルーパドル)

クリエイティブディレクター・プランナー。2016年ブルーパドルを設立。商品、店、WEB、こどもコンテンツなどを制作。代表作に「隠れ節目祝い」「ボードゲームホテル」「アルトタスカル」「0歳ボドゲ」「佐久市リモート市役所」など。著書に「子育てブレスト」(小学館)など。主な受賞歴に、ACCゴールド、キッズデザイン賞、文化庁メディア芸術祭・審査員推薦作品、グッドデザイン賞BEST100など。

佐藤ねじ(ブルーパドル)

クリエイティブディレクター・プランナー。2016年ブルーパドルを設立。商品、店、WEB、こどもコンテンツなどを制作。代表作に「隠れ節目祝い」「ボードゲームホテル」「アルトタスカル」「0歳ボドゲ」「佐久市リモート市役所」など。著書に「子育てブレスト」(小学館)など。主な受賞歴に、ACCゴールド、キッズデザイン賞、文化庁メディア芸術祭・審査員推薦作品、グッドデザイン賞BEST100など。

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