ブルーパドルの佐藤ねじです。
は、深いブランド体験をつくるPRプロダクトとは何か?を事例も含めて話していきました。
今回は、広告やPRプロダクトをつくる上でも重要な「インサイト」の考え方について、私なりの方法を解説していきます。実際、ありきたりな消費者ニーズだけで作ると、誰にも刺さらないものになるし、かといって「本物のインサイト」はそんな簡単に見つけられるわけではありません。
世のインサイト論は、圧倒的強者による視点から書かれていることが多く、「すごいけど、そんな大規模なリサーチとかできる案件じゃないし、自分には難しいな…」と思っている現場の方へ向けて。同じ立場の私なりに、インサイトとどう向き合っているか、お話できたらと思います。
インサイトとは何か
インサイトとは、消費者の隠れた本音や動機、潜在的なニーズなどを指すことが多いです。
「安かったから商品を選んだ」といった表面的な理由は、一般的に消費者ニーズと呼ばれます。その裏に隠された、本人ですら自覚していない深層心理や、潜在的なニーズ、本人も認めたくはないようなドロドロした本音などはインサイトです。
インサイトを見つけ、それを製品・広告などでうまく形に落とし込むことで、消費者はハッとします。「そうそう、こんなのが欲しかった!」となったり、SNSで大きな話題になったり、心にブスッと刺さるような企画をつくることができます。だから、インサイトの発見は非常に重要な作業になります。
…と、ここまでが教科書通りの解説です。
インサイトじゃなくても、結果が出ればOKのスタンス
でも、超一流の方は別にして、多くのクリエイター・マーケターは実際のところ、毎回秀逸なインサイトを見つけ出すのは難しいのではないでしょうか。インサイトと呼んでいても、実際はふつうの消費者ニーズだったり。私もよく「インサイト」という言葉をつかっていますが、「消費者ニーズ」と混同して語りまくっています。仕事の現場では「ターゲットに刺さりそうな切り口」のことを、インサイトと呼んでしまってます…。
