キャリアに「ハズレ」はない、大切なのは自分の選択を「正解」に変えるマインド

第一線のマーケター・クリエイターが明かす、キャリアアップの奥義。今回は、TimeTreeでCPO(Chief Product Officer)を務める吉本安寿さんに、これまでのキャリアについて伺いました。良い転職は、良質な情報を入手することから始まります。「こんなはずではなかったのに…」とならないための、転職情報をお届けします!

サービス企画職の公募にチャレンジ

──キャリアのスタートはWeb広告の企画だったそうですね。

はい。2011年にヤフーに入社して、Web広告の企画に携わりました。実は、大学院の専攻は広告とはまったく関係がない、分子生物学の領域。対象が生物のため目が離せず、研究漬けの毎日を送っていました。進路を考える頃、同期の多くは研究職へ進みましたが、なんだか自分には向いてない気がして……。就活では自分の研究テーマから遠い業界ばかり受けていたのですが、内定が出たのはすべてインターネット業界でした。

入社してからは、結構苦労しました。Web広告は入稿の仕組みがとても複雑で、広告の専門用語も知らない私にとっては、インプットだけで精一杯だったからです。

ようやく仕事にも慣れてきた1年半後。韓国のIT企業であるカカオとヤフーで、合弁会社のカカオジャパンを立ち上げることになり、出向希望者の公募が始まりました。その中にサービス企画職があり、以前からサービスに携わってみたかった私はすぐに手を挙げました。ちなみに当時の出向メンバーのリーダーが、のちにTimeTree(当時のJUBILEE WORKS)を立ち上げる深川(泰斗氏)だったんです。

写真 人物 吉本安寿 氏

TimeTree
CPO(Chief Product Officer)/共有カレンダー本部 本部長
吉本安寿 氏
2011年ヤフーに入社。広告商品の企画に従事したのち、2013年にカカオジャパンに出向し、サービス企画を担当する。その後ヤフーに戻り、スマートフォンアプリ開発に携わる。2015年にJUBILEEWORKS(現在のTimeTree)に入社。プロダクトマネージャーとマーケティングを担当し、広告事業や日程調整SaaS「Tocaly」の立ち上げにも従事。2024年、同社のCPOに就任。

──カカオジャパンに出向後、どんな経験を?

サービス企画職の私のミッションは、とにかくユーザーにカカオトークを起動してアプリを使ってもらうこと。ただ、自分をはじめサービス企画の経験者はわずかで、何かを習ったというわけではなくやりながら学んでいきました。

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荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)
荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

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