今年の夏もクリエイティブに富んだ展示が多数開催されている。本記事では、この夏おすすめの美術展・展覧会を厳選して紹介。今回は後編として万博、ホラー、歴史をテーマに紹介する。(「ブレーン」編集部)
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万博篇
藤本壮介の建築:原初・未来・森
サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013(ロンドン)の模型。
大阪・関西万博の「大屋根リング」などで有名な建築家・藤本壮介による初の大規模個展。活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトについて8セクションで構成されており、約30年にわたる歩みや建築的特徴・思想を概観できる。セクション5「開かれた円環」では、「大屋根リング」の5分の1部分模型(高さ4メートル超)を中心に、構想段階のスケッチや記録写真、リングで使用された日本の伝統的な貫(ぬき)接合技術を紹介するモックアップなど、あらゆる角度からリングを知ることができる。
| 会期 | 開催中、11月9日まで |
| 会場 | 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階) |
| 開館時間 | 10時~22時(入館は閉館の30分前まで、火曜日のみ17時閉館) |
| 休館日 | 無休 |
| 料金 | 一般 平日(当日窓口)2300円、土・日・休日(当日窓口)2500円ほか |
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モダン・エキスポ・ポスターズ:グラフィックでみる現代の万博
キービジュアル(Designed by ym design)/福田繁雄《日本万国博覧会(第1号公式ポスター)》1967年
万博のテーマの変遷は、公式ポスターにも反映され、同時に時代や社会の変遷を感じ取ることができる。本展は現代的な万博の走りとなった1958年ブリュッセルから、2025年大阪・関西までの11回の一般博覧会に、沖縄・つくばの2回の特別博覧会と大阪・国際園芸博覧会を加えた、計14回の現代の万博のポスターを展示。国や地域ごとの個性やテーマを表現するために工夫を凝らした表現の数々を通じて、個々のテーマに込められた理念や目的をグラフィックからたどる機会となる。


