※本記事は月刊『宣伝会議』9月号の連載「急成長スタートアップ企業に聞く!『わが社のマーケティング戦略』」に掲載されています。
Brewtope
設立年:2014年10月
従業員数:約30名
事業概要:クラフトビール定期便サービス、飲食店・小売店向けクラフトビール卸売サービス、クラフトビール専用アプリの開発・運営、イベント用クラフトビールケータリング、オリジナルクラフトビール企画
扱う銘柄は約4000 多様性を楽しむインフラ目指す
小規模ブルワリーが製造するビールの総称である「クラフトビール」。欧米圏ではすでにビール市場の一翼を担う存在となっており、例えば米国では、ビール市場の4分の1以上をクラフトビールが占めているという。
隔週で配達する定期配送プラン(6本または12本)では、1本単位でカスタマイズできるほか、「苦手なもの」の登録も可能。より自分に合ったクラフトビールが届けられるようになる。
日本では1994年の酒税法改正によりビール製造免許の最低製造数量が引き下げられ、小規模な醸造所でつくられた「地ビール」が各地で生まれた。その後、2010年代からは「クラフトビール」と呼ばれるように。嗜好の多様化も追い風となり、クラフトビールづくりに取り組むブルワリーは現在も増え続けている。
Brewtopeは、このクラフトビールを軸として、市場を支える事業を複数展開するスタートアップ企業だ。同社の最も特徴的な事業として挙げられるのが、クラフトビールの定期便サービス「Otomoni(オトモニ)」。「種類が多すぎて何を選べばいいのかわからない」というクラフトビール特有の課題を捉えた、隔週ごとに毎回異なるクラフトビールが6種類ずつ届くというサブスクリプションサービスだ。届いたビールは、コレクションアプリ「BEER BOOK」に記録することで、自分の好みのクラフトビールを探すこともできる。
Brewtopeで取り扱う日本のクラフトビール銘柄数は4000以上と日本最多。ここに「BEER BOOK」から集まる顧客のデータを掛け合わせることで、顧客の嗜好性を把握できる仕組みが特徴だ。
…この続きは8月1日発売の月刊『宣伝会議』9月号で読むことができます。

