相葉と有村共演のマイナビ新CMが描く 不安を煽らない「現代の寄り添い方」

就職・転職サービスなどを展開するマイナビは9月8日から、新テレビCM「どこいこっか。未来。」を放映している。5人組アイドルグループ・嵐の相葉雅紀と俳優の有村架純が出演し、人生やキャリアに悩む人々の相談に“台本なし”で応じる姿を描写。新聞広告や屋外広告も展開し、進路や仕事の迷いについて「幅広い世代に寄り添う」という同社の方針を伝える狙い。

写真 CM カット

相葉、有村のセリフは「ほぼアドリブ」

CMには、高校生や仕事復帰を迷う女性などが登場する。相葉と有村はそれぞれと歩きながら会話し、自身の経験を交えて即興で応じる。

例えば、公園で有村がキャリアに悩む社会人の声を聞き、相葉は「やりたいことがある」という高校生と土手で語り合う。続いて、有村が仕事にマンネリを感じる社会人に耳を傾け、相葉が橋の上で仕事復帰を考える女性に「今の自分にしかできないことが絶対にある」と励ます。

「どこいこっか。未来。」篇(30秒)

「寄り添う」=演者自身の言葉で語らせる

新CMは、マイナビが「幅広い世代に寄り添うキャリアサービス」であることを伝える目的で制作された。

クリエイティブディレクターの原口亮太氏は「今の時代に『寄り添う』をどう言葉にし、誰と一緒に、どう伝えるかを考えた」とし、「キャリアに寄り添うことは人生に寄り添うこと。CM用に準備した質問と答えではどうしても“作り物感”が出てしまう。そこで本人の言葉で実際に悩みを抱える人と対話してもらった」と説明した。

相葉は「素のままで相手の悩みに応えられた」と話し、有村も「“寄り添うこと”を自分なりに意識し、素直にお話しできた」と撮影を振り返っている。

写真 CM カット

写真 CM カット

屋外広告などに掲出された相葉と有村のグラフィック。2人の起用理由について、原口氏は「隣でやさしく微笑んでリードしてくれる存在として理想的」と述べ、幅広い世代に支持される相葉と、等身大の有村を選んだという

上から目線や正論はいらない

CMとあわせて、主要都市などで展開された屋外広告や新聞広告の共通コピーにも「どこいこっか。未来。」を設定。原口氏は「不安にさせる言葉ではなく、未来にワクワクを感じてもらうことを目指した。やさしく語りかけるような言葉を選んだ」と説明する。

特に注意したのは「上から目線や正論になっていないか、プレッシャーを与えていないか」ということ。「未来やキャリアを考えるときには希望と同じくらい不安がある。それを煽ったり“べき論”で語ったりしたら、愛されるブランドにはならない」とも語った。

写真 CM カット

共通コピーに採用した「どこいこっか。未来。」

また、デザインにはマジックアワーの写真を使ったグラデーションを採用。原口氏は「葛藤や迷いをテーマにした広告だったため柔軟さを意識した。現場での2人のやさしい空気感が伝わるよう色彩にこだわった」と述べている。

写真 新聞広告のデザイン

新聞広告のデザイン。日本経済新聞、朝日新聞、毎日新聞の3紙に15段広告を出稿した

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スタッフリスト

企画制作 博報堂+TBWA\HAKUHODO+ロボット

CD 原口亮太
C 大石将平
AD 浜田智子
D 石川慧子、三宅優裕
戦略CD 石川雅雄
STPL 鈴木研史郎
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CPr 佐藤広隆
Pr 林季彦
PM 畑井雛、小池紗英、小野晋之介
演出 丸山健志
撮影 山田弘樹、花房遼(グラフィック)
レタッチ 尾堂萌実
照明 野田真基
編集 中里耕介(オフライン)、辻高廣(オンライン)
カラリスト 亀井俊貴
音楽 Erik Reiff
MIX スズキマサヒロ
ST 丸本達彦、瀬川結美子、川崎ゆみ
HM 竹内美徳、尾曲いずみ、木内真奈美
PRプランナー 杉山裕太、山口敦(PR)
CRD 全大植
CAS 余佳黛、森山秋桜、長谷川ゆうり
AE 中尾泰尚、三村祐介、松井文、伊地知航、藤崎香花
出演 相葉雅紀、有村架純

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