企業変革において、日本はドイツ圏に比べ「ヒト」・組織を重要視 ローランド・ベルガー調べ

経営戦略コンサルティングファームのローランド・ベルガーは9月8日、「第2回 上場企業CxO・経営企画責任者への意識調査」の調査結果を公表した。

調査は、日本の上場企業CxO・経営企画責任者200人を対象にしたもの。これに先行して、2024年にドイツ圏でCxO500人に対し、同様の設問で意識調査を行っており、企業変革への意識を日本・ドイツ圏(ドイツ・オーストリア・スイス)で比較している。

日本は1.5倍のテーマ扱う

調査結果では、コスト主導型の企業変革(コスト削減を第一目的とした企業変革)に対する意識の違いが明らかになった。

日本では、ドイツ圏と比べ2倍以上の経営陣が、「コスト主導型の企業変革の成功可能性に不透明感を感じている」との結果となった。

図 コスト主導型の企業変革の成功可能性の捉え方 ~ドイツ圏の回答を100とした割合

出所:ローランド・ベルガー

その背景として、「日本企業の企業変革がドイツ圏企業の1.5倍のテーマを扱わなければならない事態に直面していることが挙げられる」としている。

図 企業変革の主要テーマの選択割合(複数回答)~日本とドイツ圏の回答比較

出所:ローランド・ベルガー

日本企業もドイツ圏の企業も同様に、デジタル・AI活用、コスト削減といった「当たり前」のテーマは選択割合も多いが、日本企業は他のテーマも同時並行的に対応すべきであることが特徴だとする。

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