パナソニック インダストリーが「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」の社員理解を深める目的で2024年に制作した「アンコンかるた」。本ツールが社外企業の研修ツールとしても採用されることが決まった。「アンコンかるた」は、子ども向け教材や法人向け研修の開発・運営を行うロボライズ社から有償で提供される。
パナソニックグループでは、一人ひとりの多様性を尊重し、誰もが働きやすい職場環境づくりを実現するためさまざまなDEI活動を行っている。6月には、グループ企業であるパナソニック コネクトと明治大学との「DEI推進が社員にもたらす影響」に関する共同研究の成果が、ネイチャー系ジャーナル「Humanities and Social Sciences Communications」に採択されたとの公表もあった。
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「アンコンかるた」も、このようなDEI活動の一環で制作。パナソニック インダストリーの社員から、身の回りのアンコンシャスバイアスに関する標語を募集し、五十音分そろえて、かるたをつくった。
ほかにも、「アンコンかるた」の標語を元に、職場を舞台にした上司、部下、同僚とのたわいのないやり取りの中に潜むアンコンにフォーカスした「アンコンかるた動画」も制作し、DEI研修ツールとして社内で活用している。
「アンコンかるた」を社外のイベントで公開したところ、見学に訪れた企業関係者などから「年齢や場所を問わず、楽しみながら短時間でアンコンシャスバイアスについて学べる」との評価があり、今回の社外への提供にもつながったという。
パナソニック インダストリーでは、「アンコンシャスバイアス啓発」「多様な人財の活躍」「働く環境・制度」の3本の柱を軸に、DEIを推進。社員一人ひとりの想いを起点とした挑戦が称賛され報われる文化をつくり、個人が持つ能力を最大限に解き放つことを通じて、人と組織が共に成長し続ける会社を目指し、今後も人事制度や仕組みの導入なども進めていくとしている。

