韓国人は「小さな幸せ」、タイ人は「本物の感動」? 訪日観光客が求めるものの違い

コロナ禍を経て本格的な回復を遂げた日本のインバウンド市場。その構造を見ると、訪日観光客数全体の約85%をアジア諸国が占めており、中でも韓国、台湾、香港、タイ、フィリピンなど、TOP10のうち8カ国がアジアの国々です。消費額においても、アジア上位5カ国で全体の約57%を占めています 。

この力強い回復を牽引しているのが、20代から30代の若年層です。例えば、韓国からの訪日客は20代以下が43%、30代が27%。タイでは20代以下が29%、30代が34%を占めるなど、彼らが市場のメインプレイヤーであることは明らかです。

現代のアジアの若年層は、何を求めて日本を訪れているのでしょうか。本稿では、韓国とタイの消費トレンドと、その根底にある社会的背景を深掘りし、今後のプロモーション戦略のヒントを探ります。

【韓国】効率性と承認欲求が生む「スマート日本通旅行」

訪日リピーターが多く、日本への渡航が日常化している韓国の若者たちの間では、新たな旅行スタイルが確立されつつあります 。それは、限られた時間とお金を最大限に活用し、自分らしい満足を得るための「スマート日本通旅行」です。この旅行スタイルは、二つの消費潮流から成り立っています。

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CyberAgent|インバウンド消費行動研究室
CyberAgent|インバウンド消費行動研究室

インバウンド消費行動研究室は、訪日観光客のニーズをどこよりも早く掴み、コミュニケーションや商品・サービス開発に役立つ示唆を出すことを目標に、2024年に発足したシンクタンクです。現在は主にアジア圏の訪日観光客を中心に、量・質ともに分析しながら国内の事業会社様のマーケティング施策立案を支援しています。

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インバウンド消費行動研究室は、訪日観光客のニーズをどこよりも早く掴み、コミュニケーションや商品・サービス開発に役立つ示唆を出すことを目標に、2024年に発足したシンクタンクです。現在は主にアジア圏の訪日観光客を中心に、量・質ともに分析しながら国内の事業会社様のマーケティング施策立案を支援しています。

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