あえて逆算しすぎない「積み上げ型」キャリアで掴んできたチャンス

第一線のマーケター・クリエイターが明かす、キャリアアップの奥義。今回は、I-ne(アイエヌイー)のグループ会社であるEndeavour(エンデバー)でCOO(最高執行責任者)を務める小林禎亮さんにこれまでのキャリアについて伺いました。良い転職は、良質な情報を入手することから始まります。「こんなはずではなかったのに…」とならないための、転職情報をお届けします!

海外勤務を目指し、福岡支社を志願

──マーケティングとの出会いを教えてください。

マーケティングに興味を持ち始めたのは中学生の頃。森岡毅さんの著書を読んで、出身校である神戸大学を目指し、入学後はマーケティングを学びました。

就活の軸は、「広告プロモーションの会社で、300人以下のベンチャー」でした。当時は、「マーケティング=広告・プロモーション」というイメージがあって。広告主側の宣伝部門にも興味はありましたが、まずは多様な企業と接して視野を広げることが大事だと考えました。また、ベンチャーに絞ったのは、裁量を持って働きたかったからです。

──なぜマイクロアドを選んだのですか?

マイクロアドは、当時サイバーエージェントの子会社だったインターネット広告会社です。海外事業に強かったことが入社の決め手になりました。フィリピンでインターンをした経験もあり、海外で働きたかったんです。

写真 人物 小林禎亮 氏

Endeavour
COO 小林禎亮 氏
神戸大学経営学部卒業後、サイバーエージェント子会社(当時)のマイクロアドに入社。福岡支社での営業経験ののち、東京本社で大手クライアントを担当。2019年にI-neに入社し海外進出プロジェクトに参加。プロモーションチーム、ECチームのマネージャーを経て、子会社「Endeavour」の創立に従事。2024年より現職。D2Cブランドの新規立ち上げとPL、マーケティング全般を統括している。

最初の配属は福岡支社でした。福岡支社の歴代支社長が全員海外勤務になっていたため、自分もそのチャンスを掴みたいと思い、志望しました。

福岡では法人営業として、DSP(ディスプレイ広告の配信ツール)を地元の企業に提案していたのですが、「ディスプレイ広告」と言っても伝わらなくて。「新聞広告をWebにも出せます!」と説明するなど工夫していました。その甲斐あって地方のクライアントさんと一緒に成長できた気がします。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 1410 / 1939 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)
荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ