エンタメとしての野球をどう「体験価値」として再設計できるか?アメリカ研修での気づき

ワシントンD.C.にあるナショナルズ・パーク。

ワシントンD.C.にあるナショナルズ・パーク。

こんにちは。西武ライオンズ広報部長の赤坂修平です。

この秋、西武ライオンズでは、社員を対象にした海外視察研修を実施しました。目的は、短期的な成果ではなく「中長期的な視点を持つ人材」を育てること。今年度は、次期中期経営計画を見据え、「当社の将来的なあり方」について構想するための視点や示唆を得ることを目標としました。

多様な知見・視点を吸収してもらうことで、持続的な成長に向けた構想力を高めていく。その両輪を育む場として、私たちはアメリカを選びました。

もともとこの研修は、本拠地・ベルーナドームのボールパーク化(2021年完成)を目的に、10年以上前から行っていた取り組みです。コロナ禍で中断していましたが、昨年から再開。今年は私を含めて4人が参加しました。

セールス、マーチャンダイジング(MD)、球場の飲食メニュー企画などを担当するフード&ビバレッジ(F&B)――それぞれの現場を代表する若いメンバーが選ばれました。管理職は私だけで、ほかは現場の第一線で働く若手社員でした。私以外は初海外というおまけ付きです(笑)。

2週間弱の行程。円安などもあって、費用は相当かかりました。決して小さな額ではありません。しかし「人に投資をする」という経営の強い意思があってこそ、こうした研修が成立します。私自身も、今回の旅を“人財育成の延長線上にある経営投資”として位置づけていました。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 2590 / 3173 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

赤坂修平(西武ライオンズ 広報部長)
赤坂修平(西武ライオンズ 広報部長)

2000年コクド入社、2004年広報室へ配属、以降は西武グループ各社で広報と企画を相互に歩む。2006年プリンスホテル事業企画部広報担当、2009年に同部ゴルフ・スキー担当も兼務。2011年西武ホールディングス広報部、2018年に経営企画本部 経営戦略部。2019年に同本部 西武ラボ(新規事業創造)課長となり、2023年から西武ライオンズ 広報部長。

赤坂修平(西武ライオンズ 広報部長)

2000年コクド入社、2004年広報室へ配属、以降は西武グループ各社で広報と企画を相互に歩む。2006年プリンスホテル事業企画部広報担当、2009年に同部ゴルフ・スキー担当も兼務。2011年西武ホールディングス広報部、2018年に経営企画本部 経営戦略部。2019年に同本部 西武ラボ(新規事業創造)課長となり、2023年から西武ライオンズ 広報部長。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ