半年先まで「満稿御礼」、モビリティ広告ヒットの理由―『オフライン広告革命』著者インタビュー

10月31日、ohpner土井健氏の新著『オフライン広告革命 GAFAのいない世界から広告を変えていく』が発売された。「モビリティ広告」(旧アドトラック)をはじめ、タクシー広告、エレベーター広告など、大きく成長するオフライン広告市場の現在を知れる一冊だ。著者の土井氏に、新著の読みどころや込めた思いを聞いた。
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ohpner 代表取締役 土井健氏

オフライン広告の可能性を多くの人に知ってほしい

━━土井さんは、2年前に運用型テレビCMをテーマにした前著『テレビCMの逆襲』を出しています。今回、なぜ次の書籍を出そうと考えたのですか。

土井

:理由は2つあります。まず、私が手がけているモビリティ広告(旧アドトラック)市場が想像以上のスピードで拡大していることです。新規の広告主もどんどん入ってきていますし、継続出稿も絶えない状況です。「一体何が起きているんですか!?」と聞かれることも多く、その背景をお伝えしようと考えました。

もうひとつは、前著(当時はテレシーCEOの立場で執筆)は運用型テレビCMの効果測定を中心に話をしたのですが、その重要性は変わらないものの、効果測定自体が目的化したような議論があまりに多いと感じるようになりました。

急激に業績を伸ばしている企業は、広告を投下するときに効果測定のような枝葉末節を気にしていません。広告に期待しているのは認知を上げ、売上や利益を伸ばすことです。そして、この効果を一番強く発揮できるのがオフライン広告だと私は思っています。認知、売上を伸ばすことのできるオフライン広告の力を、もっと幅広い方に知ってもらいたいと考えたんです。

━━本書で扱う「オフライン広告」について、もう少し詳しく教えてください。

土井

:モビリティ広告を筆頭に、タクシー広告、エレベーター広告、そして今挑戦をはじめたばかりのラジオ広告など、ohpnerの関わるさまざまなオフライン広告の最新状況を本書では紹介しています。私はこれまで代理店として、メディアの開発者として、また広告主として、かつタクシー広告では出演者として、複数の立場でオフライン広告に関わってきました。広告主として効果を実感し、媒体社としてどうすればネガティブなイメージを払拭できるのかを考える。さまざまなオフライン広告のポテンシャルや課題に気づけるのは、こうした視点を持っていたおかげだと思います。

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宣伝会議 書籍編集部
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宣伝会議書籍編集部では、広告・マーケティング・クリエイティブ分野に特化した専門書籍の企画・編集を担当。業界の第一線で活躍する実務家や研究者と連携し、実践的かつ最先端の知見を読者に届けています。

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