突発的な話題化には、回答の「定型化」と「一元化」がカギ
企業による意図的なインフルエンサーマーケティングはいまや当たり前の手法であるが、昨今は企業側の意図とは無関係に、突然話題が生まれるケースも増えている。その象徴的な例が、2025年10月の自民党総裁選で有力候補であった小泉進次郎を破り、日本初の女性首相に就任した高市早苗のボールペンだ。
10月、高市首相の就任会見で映ったピンク色のボールペンが注目を集め、SNSや各種メディアでも取り上げられた。メーカーや品番を特定しようとする動きが広がったほか、高市首相の所持品を自分も手に入れようとする「サナ活」というワードも見られた。
報道によれば、高市首相が公の場で使用していたボールペンは、三菱鉛筆の「ジェットストリーム多機能ペン」(型番:MSXE5-1000/ライトピンク)であるとされている。
三菱鉛筆 経営企画部の深沢直人氏は、あくまで「映像で確認できる範囲での推測」であることを前提としたうえで、「弊社のジェットストリーム4&1をお選びいただいたことを大変光栄に思います。SNS等で多くの反響をいただき、多くの皆様に当製品に興味を持っていただく機会をいただけましたこと、大変ありがたく感じております」とコメントしている。
