「伝説の国語教師」「国語教室の神様」…そう教育史の中で語りつがれる、大村はまをご存知でしょうか?
大村はまは、昭和を代表する国語教師であり、52年間(半世紀)もの間現場で中学生を教え続けました。同じ授業を繰り返すことなく、毎回異なる手作りの独創的な教材を用意し、子どもたちの勉強への意欲を引き出したことで知られています。
彼女の残した言葉のひとつに「研究をしない教師は先生ではない」があります。数多くの実践、研究を積み上げ、最後まで満足することなくあるべき授業のスタイルを追求し続けたそのストイックな生き様が、この言葉からも感じ取れるのではないでしょうか。
大村はま。「伝説の国語教師」「国語教室の神様」として知られる。
このたび没後20年を記念し、大人向けにその授業を再現する特別なイベントを開催します。
本イベント開催の背景
アドタイコラムより2022年に書籍化された『好奇心とクリエイティビティを引き出す 伝説の授業採集』。この中で“驚くほどクリエイティブな国語の授業”として取り上げられたのが、大村はまの「隅田川の花火大会の新聞記事を、中学生が読み比べる授業」です(この授業を紹介した記事はこちら)。
倉成英俊著『伝説の授業採集』
この記事の執筆をご縁に、著者の倉成さんと、大村はまの教え子で大村はま記念国語教育の会理事長・事務局長も務める苅谷夏子さんとの出会いが生まれ、本イベントを開催することになりました。
当日は、大村はまが実践した授業のアーカイブのひとつに、実際にワークとして取り組む時間も設けます(花火の授業とは異なる内容になります。内容は当日のお楽しみ)。
本イベントはこのような方におすすめです
・コピーライターや編集・ライターなど「ことば」を生み出す仕事をされている方
・広告や広報担当者、メディア関係者など企業の中で「ことば」を扱っている方
・学校など教育の場で、「教える・導く」立場でお仕事をされている方
・「ことば」がとにかく好きな方、「ことば」に深く向き合いたい方
倉成英俊さん(『伝説の授業採集』著者)からのメッセージ
「伝説の授業」をリサーチする中で、大村はまさんの凄い授業と出会いました。もっと早く知りたかった。できれば教わりたかった。昔通った宣伝会議コピーライター養成講座でも、古巣の電通でも習ってない、言葉のレッスンでした。今回、大村さんの教え子で一番弟子の苅谷さんに、授業の再現&実践を依頼し、実現します。またとないチャンスです。幅広いジャンルからのご参加、お待ちしています。
苅谷夏子さん(大村はま記念国語教育の会理事長・事務局長)からのメッセージ
大村はまのプロジェクト型授業の基本にあったのは、自分の脳とことばと世界とをいきいきと連動させる手ごたえそのものを味わわせ、手渡そうという姿勢です。正しいだけで退屈なことばは、あの教室にはなかった!そういう授業の一端を何とかお伝えしようと思います。
流行りの定型文が当たり前のように身の回りにあふれ、AIに言葉を任せてしまうことも増えてきた中で、もう一度言葉の持つ豊かな表現力と、こころと言葉を正確に結びつけることに、向き合ってみませんか。伝説の国語教師の伝説たるゆえんを、身をもって体感するまたとない機会です。ぜひ奮ってご参加ください。
開催概要
日時:2026年1月24日(土)18:00〜20:00開催
定員:40名(先着順)
会場:宣伝会議 セミナールーム(東京・表参道/リアル開催のみ)
参加費:1500円(税別)
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