なぜ「うちはAIとか関係ないし」ではないのか
はじめまして、ハヤカワ五味と申します。10年ほど起業家をやっていたので、起業家のハヤカワ五味として知ってくださっている方もいるかもしれませんが、2024年夏からメルカリにて生成AI関連の仕事をしています。
私自身、エンジニアのバックグラウンドは皆無なのですが、それでも「生成AIの波に乗らねば!」と思い、これまでのキャリアを半ば放棄したとも見える形で生成AI関連の仕事に転向しました。私にとっては、生成AIがそれだけインパクトのある技術でしたが、まだまだ国内企業での活用度は控えめだなと思っています。
本連載では、なぜ今生成AIを取り組むべきなのか、実際企業として導入する際の壁をどう乗り越えるか、これからの社会においてどのような企業や組織が求められるのかについて、私の視点で考えたことをまとめていけたらと考えています。
繰り返しになりますが、私は技術的なバックグラウンドがあるわけではないので、技術的な話であればより適切な情報があり、発信者がいます。ただ、現在の日本企業に足りていないのは、技術的な話というよりもいかに組織としてAIという技術を取り入れていくかという「組織開発」や「経営」視点の話、場合によっては「実務」レベルの話でしょう。
たまたまですが、私はこれまで10年の起業家人生の中で、小さい企業ではありますが組織の上流から下流まで、実務や人と向き合ってきました。テックな話ではなく、泥臭いDX実務の話としてお読みいただけたら幸いです。
メルカリはAIネイティブカンパニーに転換
まず、私がメルカリでどのような仕事をしていたか。
入社経緯は本当にたまたまなのですが、色々あって「生成AIやる?」という感じで突然入社することになりました。そのため、当時、社内に生成AIの社内推進を担うような部署はなくHR配属でした。生成AI系のツールも社内に存在はしましたが、翻訳ツールとして使っている人がほとんどで、メルカリ社員で生成AIのポテンシャルを最大限に引き出せている人はまだ少数派でした。