コラム
ハヤカワ五味の大企業AI推進奮闘記
AI活用が一部の先進企業やIT企業だけのものだった時代は終わり、いまやあらゆる業界・企業にとって「AIをどう使うか」は避けて通れない経営課題になりつつある。チーフAIオフィサーの設置やAI推進室の新設など、体制づくりに乗り出す企業も増えているが、現場では「思ったように進まない」「組織に根づかない」という声が後を絶たないのが実情だ。 本連載では、メルカリでAI Strategyを担い、数々の壁や摩擦に直面してきたハヤカワ五味氏が、大企業のAI推進のリアルを語る。テーマは技術論ではない。AI導入を阻む組織構造、文化、評価制度、そして推進者が背負いがちな孤独やリスク——。AI推進を任された経営企画・DX・マーケティング部門の担当者が「明日から何を考え、どう動くべきか」を具体に持ち帰れる、実践的な奮闘記を6回にわたってお届けする。
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第6回人間中心からAI中心へ─AIと「協働」する未来の組織論
連載最終回となる本稿では、生成AI活用の実務論を一歩先へ進め、組織設計の未来を論じる。業務効率化の延長線上にあるのは、「Human-centric(人間中心)」から「AI-centric(AI中心)」への転換だ。情報流通の形式、競争力の源泉、人間の役割――それぞれがどう変わるのかを、メルカリでAI戦略を推進するハヤカワ五味氏が考察していく。 -
第4回最強のAI推進チームは「3役」で完成する?─経営と現場をつなぐ翻訳機能
AI推進を若手ひとりに背負わせる体制では、ほぼ確実に失敗する。では、どうすれば機能するのか。メルカリでAI推進を担当するハヤカワ五味氏は、メルカリでの経験や他社事例を踏まえ、AI推進を成功に導くための「3つの役割」と組織設計の暫定解を提示する。鍵を握るのは、政治力、技術力、そして最も軽視されがちな“翻訳力”だ。AI推進の本質はツール導入ではなく、経営と現場の温度差を埋めるコミュニケーションにある。 -
第3回AI推進担当が「死なない」ための生存戦略─外部パートナーは「防波堤」に使え
生成AIブームの波に乗り、AI推進担当に任命されたものの、次々と届く営業メールと社内からのプレッシャーに押しつぶされそうになっていないだろうか。 -
第2回なぜAI推進は頓挫するのか 技術・組織・人に潜む“3つの壁”
「よし、AIをやるぞ」と旗を振ったのに、社内は動かず反発も出る——。AI推進担当者が最初に直面するのは、技術理解の誤解、評価制度のねじれ、そしてAIへの不安や無関心といった感情の壁です。 -
第1回「AIとか関係ないし」と思っている人必見 AIはネットやスマホと同等の社会変革が来る
「AIはうちの会社には関係ない」「エンジニアの話でしょ」——そう考えている企業ほど、これから数年で大きな岐路に立たされるかもしれない。
1995年、東京都生まれ。高校生の頃からアクセサリー類等の製作や販売を行い、多摩美術大学入学後にランジェリーブランド「feast」を立ち上げる。2019年からは生理から選択を考えるプロジェクト「ILLUMINATE」を立ち上げ、2022年にM&Aでユーグレナグループにジョイン。同年に「feast」をブルマーレに事業譲渡。2024年よりメルカリ入社。現在はAI Strategyとして同社のAIエージェント導入プロジェクトを牽引する。
1995年、東京都生まれ。高校生の頃からアクセサリー類等の製作や販売を行い、多摩美術大学入学後にランジェリーブランド「feast」を立ち上げる。2019年からは生理から選択を考えるプロジェクト「ILLUMINATE」を立ち上げ、2022年にM&Aでユーグレナグループにジョイン。同年に「feast」をブルマーレに事業譲渡。2024年よりメルカリ入社。現在はAI Strategyとして同社のAIエージェント導入プロジェクトを牽引する。