これまでのインバウンド対策の多くは、この「機能」と「情緒」の両輪を回すことに注力してきました。しかし、旅という非日常が終わった後、その熱量を母国での日常へと接続するには、この二つだけでは決定的な「フック」が足りないのです。そこで我々が提唱したいのが、第三の軸である「物語的価値」です。
物語的価値とは、商品単体のスペックやイメージではなく、その背後にある文化、生活シーン、作法、そして感情のひとまとまりを「ナラティブ(物語)」として捉えた価値を指します。
ここで言う「ナラティブ」とは、複数の文脈(コンテクスト)が有機的に組み合わさり、一つの「体験の型」として昇華されたものです。
例えば、訪日外国人が日本の包丁を買うシーンを想像してください。彼らは「日本の包丁はよく切れる(機能)」「職人技が格好いい(情緒)」といった個別の文脈を「点」として知っています。しかし、これらはまだバラバラの情報です。
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インバウンド消費の新事実 ~訪日観光客は何を求めているのか?~
インバウンド消費行動研究室は、訪日観光客のニーズをどこよりも早く掴み、コミュニケーションや商品・サービス開発に役立つ示唆を出すことを目標に、2024年に発足したシンクタンクです。現在は主にアジア圏の訪日観光客を中心に、量・質ともに分析しながら国内の事業会社様のマーケティング施策立案を支援しています。
インバウンド消費行動研究室は、訪日観光客のニーズをどこよりも早く掴み、コミュニケーションや商品・サービス開発に役立つ示唆を出すことを目標に、2024年に発足したシンクタンクです。現在は主にアジア圏の訪日観光客を中心に、量・質ともに分析しながら国内の事業会社様のマーケティング施策立案を支援しています。
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