韓国の体験型映画を知っていますか? Z世代プランナーが、最近韓国で気になるもの

「韓国トレンド研究室」、第13回目です!今回のコラムは「最近好きだったもの」についてです。

私の偏愛で、最近の韓国でいいなと思ったものを、何がすごいのか、どうして話題になったのか…などなど分析していきたいと思います。

それでは今回もよろしくお願いいたします!

1. Jellycat in seoul

ひとつ目は「Jellycat」の期間限定店舗です。

「Jellycat」といえば、1999年にイギリスのロンドンで誕生し、英国王室御用達でもあるぬいぐるみブランドです。ロンドンやパリなどの店舗で、本物の食べ物のように注文を受けて丁寧にパッキングする、シュールで可愛い購買体験のショート動画が、世界中で話題になっています。

そんなJellycatの期間限定店舗「Jellycat space」が2025年11月にソウル・聖水にOPENしました。

ここは「宇宙に仲間はいるのか?」をテーマに、来場客はクルーとして未知の銀河を探索する、という没入型の設定の店舗です。

ロンドンやパリは、「飲食店」での購買体験がテーマのため、購買体験そのもの以外ではそこまで没入させる必要がありません。飲食店らしいレジに普通に並ぶことができれば問題ありません。

ただ、ソウルの店舗の場合はお客さん自身がクルーになるという、より深い没入体験が必要なため、そのための仕組みがたくさんありました。

まず、店に入ることができるのは1回転あたり10人弱ほどで、店内に入るまでに宇宙空間感満載な重厚感のある扉が何個もあり、扉が進むごとに世界観に沿った映像を見せてもらいながら、少しずつ店内へと進んでいきます。

来店者として、いきなり非日常空間に放り込まれても入り込みづらいですが、店舗に入るまでに何段階も「進む」行程があると、来店者は「段々とその世界へ没入していく」状態になるので、抵抗感なく世界観に没入しやすくなります。

また、扉から次の扉までの間は、自分たち以外に人がいない閉鎖的な空間なので、自分がクルーの一員であるという感覚も感じやすいです。

扉を進むごとに見せられる映像では、サイネージが窓のようになっていたり、左右のサイネージが連動していたりといった演出などで、「この壁の向こう側に宇宙が広がっている」と感じ、没入していくことができるような設計になっています。

2. コズミック・リゾート(코스믹 리조트)

韓国にあるコズミック・リゾート(코스믹 리조트)は、2025年8月にオープンしたばかりの「宇宙」をテーマにした体験型メディアアート・テーマパークです。13の異なるテーマエリアが用意されていて「仮想の宇宙船に乗って5つの惑星を冒険する」というストーリー仕立てで、五感を使って楽しむことができます。

私は特にこの「LAUNDRY SPLASH」というエリアに惹かれました。

宇宙旅行中の休憩スポット「宇宙のコインランドリー」をイメージしていて、宇宙を旅して汚れた服を、宇宙の洗濯機できれいに洗い流してリフレッシュしよう、というコンセプトのエリアです。

洗濯機がエリアの入り口で、入ると洗濯機の中がワープトンネルみたいになっており、スライダーで隠された空間へとつながっているのですが、この入り口の体験にワクワクが詰め込まれています。

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Z世代プランナーが研究・分析!「韓国トレンド研究室」
佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

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