私が茨城県立下妻第一高等学校の校長として教育現場の改革に挑む一方で、今もなお大切にしているのが、日本の未来を創るビジネスプロフェッショナルたちとの「共創」の場です。先日、その象徴ともいえる「第7回メーカーEC通販会」が盛大に開催されました。
全国から集結したのは、EC・ブランドに関わる175人の熱きビジネスパーソン。大企業の中において、EC担当者は時に「異端児」的な存在とされ、同じ境遇の仲間が少ないという孤独を抱えがちです。大企業にとってのEコマース事業は、新規事業を立ち上げるほどのパワーを要し、この逆境を跳ね除けやりきるためには、まさに「起業家精神(アントレプレナーシップ)」というマインドセットが不可欠です。
今回、ロート製薬のD2C事業部 マネージャーの湯浅昌子さんと共に私が全体の司会を務めさせていただきましたが、会場に溢れていたのは、単なる業務情報の交換を超えた「良きもの作りで日本を元気に!」というメーカー企業共通の強い志でした。
似た境遇のEC担当者が集うことで実践知の共有が可能に
今回の開催で特にこだわったのが、参加者の専門性を極限まで高めるための「戦略的な席次・グループ分け」です。単にメーカー担当者が集まるのではなく、各社それぞれのECビジネスモデルやECチャネル戦略に基づき、以下の6つのカテゴリーでグループを構成しました。
1)自社EC(D2C)
2)プラットフォーム卸(リテールビジネス)
3)プラットフォーム出店(マーケットプレイス)
4)新規事業
5)OMO(Online Merges with Offline)
6)ブランドマーケティング
このような事業カテゴリー、さらにはそれぞれの「ECフェーズ(立ち上げ期・成長期・成熟期)」によって、EC事業の作り方は本質的に異なります。同じ「メーカー」であっても、卸モデルと自社ECモデルでは、追うべきKPIも、顧客とのコミュニケーション設計もまったく別物です。今回の通販会では、このカテゴリーごとに実務者が深く混ざり合うことで、より解像度の高い議論と「実践知」の共有が実現しました。
