第一線のマーケター・クリエイターが明かす、キャリアアップの奥義。今回は、yutoriのグループ会社・poolで取締役を務める濱田栞さんにこれまでのキャリアについて伺いました。良い転職は、良質な情報を入手することから始まります。「こんなはずではなかったのに…」とならないための、転職情報をお届けします!
「好きなことを仕事に」スタートアップの門を叩く
━━学生時代はどのように過ごしましたか。
私は昔からアイドルが好きで、「推し活」を楽しむ大学生でした。まだ無名でもステージで圧倒的な熱量を放つ「原石」を発掘する瞬間がたまらなく好きで。「次に絶対来る!」とシェアせずにはいられない。その感覚が、今のキャリアの原点になっていると思います。
就職活動を始めるにあたって、好きなことを仕事にするのが一番情熱を注げると考えて、よく使っていたチケットサービスのスタートアップに「インターンを募集していませんか?」と自分から連絡しました。募集はなかったのですが、熱意が伝わり、大学3年生から働き始めることに。卒業後の進路には他の業界も考えましたが、仕事が本当に楽しかったのと、会社がミクシィに買収されて事業拡大フェーズに入る時期だったため、ここにいるのが一番成長につながると感じ、入社を決めました。
pool取締役 濱田 栞 氏
法政大学キャリアデザイン学部卒業。2016年にミクシィ入社後、エンタメ・CtoC・新規事業領域でオウンドメディア編集長を経験。 2019年にyutoriへ一号社員として参画し、「古着女子」、「9090」など複数ブランドを牽引。2020年以降はマーケティング統括責任者として成長を主導。2025年8月より現職。コスメブランド「minum(ミニュム)」を推進する現役マーケター/プロデューサー。
入社後はエンタメ系オウンドメディアの編集長を務め、LINE@(現LINE公式アカウント)では60万人のフォロワーを抱える規模に成長させました。記事を配信するとSNSで一気に反応が返ってくる。その瞬間が楽しかった。「ユーザーの熱狂」こそ、自分の仕事の原動力だと気付きましたね。
しかし2年後、担当サービスが終了し、メディアもクローズすることに。すると、SNSに惜しむ声が次々と寄せられて。私にとって仕事の成果とは、単なる数字ではなく、ユーザーの心に残る体験なのだと強く感じた瞬間でした。
━━その後、yutoriに入社した経緯を教えてください。
その後、マッチングアプリ事業の立ち上げに携わりましたが、こちらも1年半ほどでクローズに。会社の方針で他事業に集中することになったのですが、私は興味を持てませんでした。まだ24歳でしたし、「自分がワクワクすることをやりたい」と思ったんです。
次の仕事を考えるに際し、まずは同世代の起業家に話を聞きに行きました。新規事業を立ち上げる面白さを感じていたからです。そんなときに出会ったのが、D2Cアパレル企業「yutori」の片石貴展社長でした。古着が好きという共通点があって、新規事業の難しさの話でも意気投合して。30分ほど喫茶店で話しただけで「yutoriに来てほしい。一緒に働きたい」と言われたんです。
