第13回BOVA学生部門賞、多摩美・大阪芸大生などが受賞 電通花田氏「自分の作品のほうがよかった…」の悔しさが成長に

宣伝会議の雑誌『ブレーン』が主催するオンライン動画コンテスト「第13回BOVA(Brain Online Video Award)」の贈賞式が5月29日、東京・竹芝で開催された。学生部門賞では、オンライン動画部門から2作品、縦型動画部門から3作品が選出された。

オンライン動画部門は大阪芸大と多摩美の学生が受賞

オンライン動画部門の学生部門賞には、オートウェイの課題「雪道コワイを超える!オートウェイでタイヤを買いたくなる動画」への応募作品「タイヤドカリ」と、Haleonジャパンの課題「『やさしくしっかり歯垢が落ちる』を15秒でわかりやすく伝える動画」への応募作品「歯垢恋愛」が選ばれた。

「タイヤドカリ」は、大阪芸術大学の雨川瑠南さん、籠宮千鈴さんによる作品。古くなったタイヤを買い替える必要性を、ヤドカリが殻を替える行動になぞらえて描いた。海辺を舞台にした設定や、「買いかえる」という言葉遊びを通じて、オートウェイでタイヤを買う行動を印象付けた。

籠宮さんによると当初、別の企業課題で企画を考えていたが、アイデア出しが行き詰まり、途中で課題を切り替えたという。発想の起点になったのは、2人で行った言葉遊びだった。「タイヤといったら……」とマジカルバナナのように連想を広げる中で、「タイヤドカリ」という言葉にたどり着いた。雨川さんは「ワードが出た瞬間、これじゃんとなりました」と振り返る。籠宮さんも「おしゃべりしながら企画会議を毎日していた。これにしようと決まってからは早かった」と明かした。

「歯垢恋愛」は、多摩美術大学の帶川由莉さんによる作品。歯垢が歯石になっていく過程を、出会いから関係が深まる恋愛の物語として表現した。歯垢をキャラクター化し、恋が芽生えた瞬間に阻止される構成によって、「やさしくしっかり歯垢が落ちる」という商品の特徴を15秒で伝えている。

帶川さんは、多摩美術大学の映像編集の授業課題をきっかけにBOVAへ応募した。制作について、「学生として参加するので、そんなに難しく考えなくてもいいのかもしれないと思った」と話す。企業課題に応える必要はありながらも、「学生だからこそできる自由さ」を出したかったという。

同作の特徴は、広告らしい説明のテンポから少し外れた独特の“間”にある。「私の作品は、ちょっとおかしいかもしれないんですけど、今までの広告にない間が受け入れられたのかな」と帶川さんは振り返る。

写真 第13回BOVA学生部門賞 授賞式の様子

第13回BOVA学生部門賞(オンライン動画部門)を受賞した大阪芸術大学の雨川さん・籠宮さん、多摩美術大学の帶川さん(左から順に)

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