型破りな広告で知られるクリエティブエージェンシー ケッセルスクライマーが破産申請

オランダ・アムステルダムを拠点とするクリエイティブエージェンシー ケッセルスクライマーが破産申請を行ったことを6月2日に発表した。

ケッセルスクライマーは、1996年にエリック・ケッセルズとヨハン・クライマーが設立。アムステルダムのラウリエル運河沿いにある19世紀の教会を改装し、オフィスを設けた。1990年代にアムステルダムの格安ホテル「ハンス・ブリンカーバジェットホテル」を「世界最悪のホテル」と揶揄するキャンペーンなどで話題を集め、その型破りでアンチ広告的なクリエイティブで広告界に名を馳せた。後にロンドンとロサンゼルスにもオフィスを開設、デジタル部門、出版社、アートギャラリーも立ち上げた。

協会を改装したオフィス

「ハンス・ブリンカー・バジェット・ホテル」の広告

オランダの通信プロバイダー「Ben」の立ち上げ時には、「I am Ben」キャンペーンを実施した。「Ben」はオランダ語で「am(be)」の意味を持つ。市民のポートレートに「I am Ben」のコピーをのせたポスター連作を展開し、Benがパーソナルな1対1のコミュニケーションを重視していることを伝えた。

「Ben」キャンペーン「I am Ben」

2004年には「I amsterdam」というスローガンを考案。このスローガンはミュージアム広場に赤と白のモニュメントとして設置され、市議会が2018年に中心部から撤去するまで、市内でも最も写真に撮られるスポットの一つとなった。

写真:123RF

またディーゼル、ナイキなどのブランド広告やデュッセルドルフの美術館「NRW FORUM」サイン計画などのデザインも手がける一方、FIFAの最下位決定戦(ブータン代表とモントセラト代表)として「The Other Final」を開催。その試合をドキュメンタリー映画として2002年に公開した。

創設者の一人、エリック・ケッセルズは広告界での仕事と並行して、蚤の市などで売りに出されている古い家族アルバム(ファウンドフォト)を収集。それをインスタレーションとして展示したり、新たな写真集として出版している。

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