発売翌年に2億1000万本の“平成の超ヒット” サントリー「鉄骨飲料」が令和に復活したワケ、CMの主役は鷲尾いさ子からVTuberの燦鳥ノムへ

平成元年(1989年)の大ヒット商品が令和に復活した。「そ~れそ~れ鉄骨飲料♪」のCMフレーズで人気を博したサントリーの「鉄骨飲料」が、6月2日から一部店舗を除く全国のローソンで先行販売を開始。6月30日からはサントリー食品オンラインストアでも販売する。発売翌年に2億本以上を売り上げ、当時のテレビCMでも一世を風靡した同商品を、なぜ今復活させたのか。サントリービバレッジ&フードに聞いた。

6月2日にローソンで先行販売を開始した「鉄骨飲料」

6月2日にローソンで先行販売を開始した「鉄骨飲料」

1989年10月に発売された「鉄骨飲料」は、鉄分とカルシウムを訴求した清涼飲料。発売当時の主なターゲットは、20〜30代の働く若い女性だった。同社担当者によると、発売翌年の1990年には2億1000万本を売り上げ、同年のヒット商品として多くの新聞・雑誌にもランキングされたという。

モデル・俳優として活躍していた鷲尾いさ子が出演し、「鉄骨娘」として印象的なダンスを披露したテレビCMも注目を集めた。振付は南流石氏が担当。同社担当者は、CMについて「キャッチーなフレーズと印象的なダンスで、非常に多くの人に親しまれていった」と振り返る。

その後、1995年に特定保健用食品としてリニューアルし、改良を重ねながら展開を続けた。2010年3月には、120ml瓶から200mlペットボトルへパッケージをリニューアル。しかし、市場環境や商品ポジションの見直しを行う中で、2011年頃までに販売を終了したという。

今回の復活理由として、同社は近年の栄養ニーズとの合致を挙げる。食生活における栄養バランスへの関心が高まる一方、特にミネラルは食事から十分に摂取しにくい栄養素の一つとされている。

同社担当者は「不足しがちな鉄・亜鉛・カルシウムを手軽に補給できる飲料として、現代のニーズに合わせて進化させて発売した」と説明する。

もう一つの背景が、平成レトロブームの広がりだ。日本インフォメーションの調査によると、13~39歳の女性1054人における「平成レトロ」の認知率は90.1%。興味・関心のある層は全体の約半数にあたる47.3%を占めた。10代では「エモい」「SNS映えする」といった回答も多く、平成レトロ当時を知る世代だけでなく、若年層からも注目を集めている。

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