猛暑が続く中、職場での服装にも変化が起きている。東京都は2026年の「東京クールビズ」で、TPOや業務内容に応じて、ハーフパンツなど快適性を重視した装いを推奨する考えを示した。青山商事も5月、洋服の青山として初めてビジネス向けハーフパンツを発売するなど、暑さ対策としてハーフパンツを取り入れる動きが広がりつつある。
一部で議論が起こっているハーフパンツ勤務(画像はイメージ)
一方で、職場でのハーフパンツには賛否もある。快適性を評価する声がある一方で、ラフに見えすぎる、肌の露出が気になるといった見た目への抵抗感も残る。酷暑時代の服装提案では、単に「涼しい」だけでなく、職場や日常生活の中でどう受け入れられるかまで含めた訴求が求められている。暑さに応じて服を選ぶ「適材適暑」の考え方を打ち出したユニクロに、ハーフパンツをめぐる抵抗感と見せ方について聞いた。
ユニクロの「適材適暑」は、これまでエアリズムやUVカットなど、機能別の商品訴求を中心に展開してきたものを、生活シーンに応じた組み合わせ提案へ広げる取り組みだ。同社は、キッチンや寝室などの空間、通勤中や入浴後といった場面ごとに、暑さに応じた服装を提案している。酷暑が日常化する中で、機能性素材を単品で訴求するだけでなく、生活者が実際に使う場面ごとに選び方を示す狙いがある。
ジャパンマーケティング部 古宿瑠美部長によると、同社は男性向けのショートパンツにも力を入れているという。日本市場ではこれまで、ショートパンツを着用する層は比較的年齢が高い人に多い傾向があったが、昨年ごろから若年層の間で、ショートパンツに靴下とローファーを合わせるスタイルが見られるようになっていると話す。ショートパンツを単なる暑さ対策ではなく、ラフになりすぎない着こなしとして取り入れる動きが出ている。
ハーフパンツの訴求では、「暑いから履く」という実用面だけでなく、ファッションとして楽しめる見せ方も重要になる。古宿部長は「ショートパンツの丈については、抵抗感がある男性も多い」と指摘する。その上で、今年は丈が長めで膝丈に近いショーツやタックショーツを展開しているとし、「膝を出さなくてもかっこよく決まる」と話す。靴下やローファーを合わせることで、カジュアルになりすぎない印象をつくれるという。
暑くなると、ラフで涼しい服装が求められる一方、性別を問わず肌を見せることに抵抗感を持つ人もいる。古宿部長は、肌の露出を抑える着こなしの例として、シアー素材のカーディガンを挙げた。肌見せを抑えながらも、涼やかに見せることができるという。
直射日光による暑さが気になる場合は、UVカット機能を備えたカーディガンなどの羽織りも選択肢になる。屋外では日差しを避け、冷房の効いた室内では寒暖差に応じて脱ぎ着する。こうした調整のしやすさも、夏の服選びでは重要になる。

