GOの3500万DLをフードデリバリーへ Rocket Now、乗車で20%オフクーポン

フードデリバリーサービス「Rocket Now(ロケットナウ)」を運営するCP One Japanは6月29日、タクシーアプリ「GO」を運営するGOとのパートナーシップ提携を発表した。両社は、GOの乗車とRocket Nowの注文を相互特典「乗っトク、食っトク」プログラムでつなぎ、移動と食の利用機会を広げる。

写真 発表会の様子

「乗っトク、食っトク」プログラムでは、GOで乗車するとRocket Nowで使える最大20%オフクーポンが毎月最大2枚付与される。一方、Rocket Nowで注文すると、月最大3回までGOの会員ステータスアップに利用実績としてカウントされる。追加登録や特別なサブスクリプションへの加入は不要だ。

開始記念として、GOアプリ内バナーからRocket Nowのページにアクセスすると、Rocket Nowのクーポンを取得できる。Rocket Nowゼネラルマネージャーのダニエル・ジャラミロ氏は、提携について「どちらか一方のサービスを使えば、もう一方でも得をする」と説明した。

GOの顧客基盤をフードデリバリーへ

Rocket Nowは2025年1月に日本でサービスを開始した。送料・サービス料無料を掲げるほか、1万店以上で店頭と同じ価格で注文できるプログラムを展開している。会見では、iOSとAndroidの累計ダウンロード数が700万を超え、18都道府県でサービスを展開していることも明らかにした。

CP One Japan CEOのジョシュ・チョウ氏は、従来のフードデリバリーでは、配達料やサービス料、店頭より高いメニュー価格が利用のハードルになってきたと指摘する。Rocket Nowは価格面の負担を下げることで、日本でまだ利用頻度が低いフードデリバリーを日常的な選択肢にしたい考えだ。保育園に子どもを迎えに行く途中で食事を注文する人や、仕事帰りに自宅で食事を頼む人を例に挙げ、食と移動は日常の中で近い関係にあると説明した。

一方のGOは、2020年9月にサービスを開始したタクシーアプリ。全国47都道府県に対応し、ダウンロード数は3500万を超えた。同社が委託した調査では、「タクシー配車アプリと言われて最初に思い浮かべるアプリ」で東京都内ではGOが58.0%となり、2位の9.6%を大きく上回ったという。国内のタクシー配車領域では、高い認知度を持つ。

GO代表取締役社長の中島宏氏は、顧客満足度向上の取り組みはタクシー利用者向けに限られていたと説明した。Rocket Nowから提案を受け、タクシー利用時以外でも利用者に価値を提供する可能性を見いだしたという

Uber型の統合経済圏とは違う相互特典

比較対象として想起されるUberは、Uber EatsとUber Taxiを同じブランドやアカウント、会員制度の中で展開する。一方、GOとRocket Nowは別会社同士の提携だ。今回発表された内容は、アプリや決済の統合ではなく、GOの乗車とRocket Nowの注文を相互特典でつなぐ仕組みだった。

国内タクシー配車ではGOが強い顧客接点を持つ一方、フードデリバリー市場ではUber Eatsや出前館など先行サービスの存在感が大きい。Rocket Nowにとっては、GOの顧客基盤や移動の利用シーンとの接点を得る機会となる。

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