過去の売れ筋、あえて学習させず ローソンが生成AI起点の商品開発、「AIが考えた!?」を販促にも

ローソンは、生成AIが発案した商品コンセプトをもとに開発した3商品を、9月29日から関東・甲信越地区で発売する。商品を生み出すだけでなく、「AI発案」であること自体を店頭で訴求し、購買を促す実験でもある。

同社が生成AIを活用した商品を本格的に発売するのは今回が初めて。2026年4月には一部地域で実験販売していた。

今回の特徴は、過去の販売実績や市場データを、アイデア創出の段階では生成AIに使用していない点だ。「今までにない組み合わせや味」「商品や商品名を見た瞬間に『なんだこりゃ?』と思われる」「食べてみたらおいしい」といった条件をもとに、既存の売れ筋や市場動向にとらわれない発想を引き出した。

生成AIから生まれた案は、そのまま商品化したわけではない。商品開発担当者が試作と検証を繰り返し、味や見た目のバランスを調整した。AIが企画の起点を担い、人が実現性や品質を担保する役割分担だ。

発売するのは、AIが提案したレモンタルトとピクルスの組み合わせを生かした「レモンタルト(ピクルス風味)」、発酵素材を掛け合わせた「酒種あんバターヨーグルトパン」、パフェのような見た目を取り入れた「混ぜて食べる 和風パフェサラダ(ビーフン入り)」の3品。

写真 商品・製品

写真 商品・製品

写真 商品・製品

店頭販促にも、生成AIによる起案という開発背景を活用する。販促物には「AI発案」「AIが考えた!?」と記載。通常なら裏側に置かれる開発手法を前面に出し、意外な組み合わせに対する好奇心や、「AIの考えた味を試してみたい」という体験価値につなげる。

店内販促
店内販促

生成AIを、商品開発の効率化だけでなく、店頭で目を引く“売り文句”にも転換した形だ。ローソンは販売動向や消費者の反響を検証し、今後は販売実績や市場データも活用しながら、AIを用いた商品開発を広げる方針だ。

advertimes_endmark
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事