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会員の「Tポイント」でできた子どもの遊び場、宮城県東松島市に建設

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「こどものみんなの家」は、目的の異なる3つの小さな家からなる施設。子どもたちが絵本を読んだり、演劇のステージとしても使える「お話と演劇の家」、宿題をしたり、大人数で一緒に食事ができる「テーブルの家」、土間やキッチン、薪ストーブがある「あたたかい家」が、縁側でつながっている。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の子会社で「Tポイント」を運営するTポイント・ジャパンは、東日本大震災の被災地支援活動の一環で、子どもたちが笑顔で遊べる“場”、地域の人々のコミュニティの“場”となる施設「こどものみんなの家」を宮城県東松島市に建設した。2012年11月7日に着工、約2カ月半を経て1月26日に竣工を迎え、完成した施設は東松島市に寄贈された。

建設は、同社(分社化は2012年10月のため、当時はCCC)が昨年7月にスタートした企画「子どもたちの遊び場をつくろう」の一環として行われた。建設費用の750万円は、T会員(=Tポイントの会員)による「Tポイント募金」で捻出。

「Tポイント募金」とは、自分が貯めたTポイントを1ポイント以上・1ポイント単位でさまざまな社会貢献活動に取り組むNPO・NGO団体に寄付できるというものだ。募金期間は2012年7月18日〜11月30日。募金件数は1万773件、計742万1604ポイントが集まった。集まったポイントは1ポイント=1円換算して全額を建設費用に充当、不足分は建設資材提供やボランティアスタッフによる建築作業などで補完した。

設計・建築は、「せんだいメディアテーク」「多摩美術大学図書館」などを手掛け、建築家の立場から震災支援に取り組む「帰心の会」の発起人の一人でもある建築家・伊東豊雄氏と、伊東氏の呼びかけにより参加が決まった若手建築家の大西麻貴氏が担当した。

1月26日に行われた完成披露・竣工引渡式には、東松島市長の阿部秀保氏をはじめ、建設関係者や地域住民など、多くの人が集まった。

CCCは、震災発生3か月後の2011年6月から、被災地域の支援に取り組んできた。これまでも「Tポイント募金」により、宮城県南三陸町と岩手県釜石市に児童館を建設する「Tカード提示で被災地に児童館を。」を展開、それぞれ2011年9月と2012年1月に竣工した。

さらに2012年4月には「被災地域の子どもたちとコミュニティの場を支援する」ことをコンセプトとしたプロジェクト「Tカード提示で被災地の子どもたちに笑顔を。」をスタートさせ、継続的な被災地支援を行ってきた。今回の企画「子どもたちの遊び場をつくろう」も、このプロジェクトの一環として実施したものだ。

同社は「今後も、Tポイント参加企業88社、そしてT会員3907万人と協働しながら、継続的な支援に取り組んでいきたい」としている。