ポータルにこだわらず、コミュニケーションの方法を変える

【前回のコラム】「さわれる検索で日本をちょっと変える。」はこちら

今の子どもに黒電話を渡すと、どう電話をかけていいかわからないらしい。ダイヤルの穴が開いた部分に指をぺたぺたと入れ、不思議そうにするという。

また、2歳の子にiPadで写真をスライドさせて次々見せると、すぐに使い方を覚えて自分でどんどんスライドさせるという。そして逆に、その子に紙の写真集を渡すと、写真をスライドさせても絵が変わらないことを不思議に思うそうです。

常識というのは数十年……いや下手したら数年、数カ月で変わってしまうものです。それは特に電子デバイスやネットの世界では日常的に起こること。ネットでニュースを見たり、物を買ったり、スマートフォンでゲームを遊んだり、スタンプで会話したり。20年前には想像さえしなかったコミュニケーションが現在は普通になってしまっています。

それはヤフーと皆さんとのコミュニケーションについても起こっていることです。

たとえば1996年にヤフーができたころは、「ポータルサイト」という概念がどんどん定着していった時期でした。「インターネットをはじめるためには、まずこの場所に行く」という考え方が普通だと思っていたころですし、もちろん今もそれが普通、という人も多いはずです。

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内田 伸哉(ヤフー/ブランドマネージャー)
内田 伸哉(ヤフー/ブランドマネージャー)
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