デジタルパフォーマンス広告に特化
グローバルなテクノロジーカンパニー
2005年、フランスで設立されたCriteo。パフォーマンスディスプレイ、いわゆるリターゲティング・レコメンデーション広告の生成・配信に特化したことで急激に事業を拡大。2013年10月には米NASDAQ市場上場を実現。現在、日本を含む世界16の地域にオフィス拠点を構え、5,000社以上のクライアントが利用、6,500以上のパブリッシャーと直接、広告取引を行う、世界で圧倒的シェアを獲得する事業者に成長している。今回はCriteo日本オフィスで新規プロダクトのロールアウト等を担当するStrategic Sales 部門でディレクターを務める天野 耕太氏に、今取り組んでいるプロジェクト、今後の戦略について話を聞いた。
Criteoの日本オフィスが設立されたのは2011年のこと。現在、アジア太平洋地域のヘッドクオーターとしても機能している。
消費者・ユーザーの閲覧・購買履歴をもとに、興味や関心が高い商品を推測し、再訪につなげる広告を瞬時に生成・配信し、サイトへの再誘因をタイムリーに図ることができるため、特にEC事業者や旅行、クラシファイド広告(数行の広告情報を一覧で掲載するもの)事業者での利用が進んでいる。楽天市場、リクルート、ヤフーといった国内大手の事業者に導入実績があり、90%という高い顧客維持率を誇っている。
「これまでは特に、サイト内の商品や情報の点数、ユーザー数の多い事業者からの支持が高かったが、今年から本格的に商品数の少ない広告主向けの広告ソリューションの提供も開始しており、金融、健康食品、ITテレコムなどの事業者にも採用されている」と天野氏は話す。
広告主から支持されるもう一つの大きな理由は、大手ネットワーク事業者との提携に加えて、各国・各地域でパブリッシャーと直接取引し、プレミアム枠を抑えていることだ。Criteoは日本でも新聞社や大手ポータルサイトと契約をしているが進出2年目にはYahoo!JAPANとの独占提携をしている。