【前回のコラム】「Pd名引 佑季の『生意気言ってすいません(1)』」はこちら
名引 佑季(パラドックス・クリエイティブ所属 ディレクター兼コピーライター)
正しくより、楽しく仕事がしたいっ!
最近、バーで友人たちと飲んでいたら、
見知らぬ30代後半くらいの男性に声をかけられ、
「めっちゃタイプで一目惚れしたよ」と言われました。
?????????!!!?
「いやいやいやいや~、酔い過ぎやでじぶんっ!」
ってツッコンだら、どうやらマジみたい。
ローマ人のように気持ちよければ同性異性関係あらへんひととのこと。
結局、本気で拒否って諦めてもらいました。
少し時間が経って、隣の隣のテーブルにいるその男の様子を恐る恐る見ると、
こっちを見てニヤニヤ笑っていました……。
——どーも、女性の「あの男、生理的にムリ。キモイ!」という心理を理解した名引です。
最近、ラフ用の撮影で泥棒のコスプレをしました。
お客さんにはとてもそんな格好をさせられないので、
ここはディレクターとして、企画やコピーを考えた者として、
百貨店をまわって衣装を購入し、自ら演じたわけです。
ヒゲは筆ペンでお客さんの女性担当者の方に塗ってもらいました。
担当者「えー! やだ、わたしヒゲなんて塗ったことがないんですけど」
名引「大丈夫。世の中の大半がそうです。どうぞ、ひと思いにっ!」
こんな感じで、撮影現場はずっと笑いにあふれていました。
最近思うのが、制作のプロセス自体にもこだわっていかなきゃということ。
気を利かせてお客さんの負担をできるだけ減らしたり、
何でも相談してもらえるほど頼りにしてもらったり、
「この人なら任せても大丈夫」と安心してもらったり、
きちんと寸分の狂いなくスケジュール通りに進めたり……。
ディレクターによって、いろんな在り方があるのだろうと思います。
パラドックスに入って3年近くになり、
徐々に感じている自分にとっていちばん気持ちのいい在り方は、
“想いを伝えながら、お客さんやブレーンさんと楽しく仕事をする”こと。
正しくあろうとしすぎるより、たとえ多少ど真ん中からズレていたとしても、
オモロイ!って思うもんを一緒に楽しみながらつくっていけばええやん!
そう思えたら、ふと肩の力が抜け、かえって良いモノが
できるようになってきたような気がする今日この頃です。
営業がいなくて、クリエイターが直接クライアントとやり取りし、
最適なフォーメーションを組んでいけるパラドックス・クリエイティブだから
この面白みを味わえるのかもしれませんね(はい、宣伝はいりましたー!)。
「コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常」バックナンバー
- 広告制作の実績・経験が得られる講座-コピーライター養成講座卒業制作が天神地下街で掲出中!(2023/5/26)
- コピーライター養成講座の受講生が制作に参加したシェアサイクル車体広告が名古屋で登場(2023/4/18)
- 20年前に「コピーライター養成講座」で共に学んだ3人が今思うこと(2022/8/09)
- 勝手に作った1枚のポスターから、クリエイティブキャリアが始まった【後編】(2021/7/08)
- 勝手に作った1枚のポスターから、クリエイティブキャリアが始まった【前編】(2021/7/07)
- アートディレクターがコピーを学んだ理由(2021/3/31)
- ことばで伝える仕事に惹かれて。(2021/3/30)
- 後悔しないためのコピーライター養成講座の通い方(2020/12/14)
新着CM
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
AD
広報
生活者の目線で考え、ブランドやコンテンツを幅広く届ける
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側
-
AD
特集
【Ayudante主催】デジタル時代のマーケティング活用セミナー
-
販売促進
ベビー用品の速達デリバリー 日本トイザらス、30分以内におむつやミルクを配達
-
販売促進
「認知獲得」「販促」の両方使えるリテールメディア特性がメーカーの混乱を招く