前回は、GMOリサーチが5月に提供開始したDIY型(セルフ型)リサーチシステム『GMO Market Observer(GMOマーケット・オブザーバー)』の特長を中心にお話を伺いました。
今回は、このたび『GMO Market Observer』を導入したアシックスジャパンの取り組みをご紹介します。スピードやコスト面で優れたDIY型リサーチを取り入れることで、企業のマーケティング活動にどんな可能性が広がるのでしょうか。アシックスジャパン マーケティング部長の田中繁さんと、調査をサポートしたGMOリサーチの白鳥陽香さんに聞きました。
今回は、このたび『GMO Market Observer』を導入したアシックスジャパンの取り組みをご紹介します。スピードやコスト面で優れたDIY型リサーチを取り入れることで、企業のマーケティング活動にどんな可能性が広がるのでしょうか。アシックスジャパン マーケティング部長の田中繁さんと、調査をサポートしたGMOリサーチの白鳥陽香さんに聞きました。
調査票作成から集計までをスピーディーに実施
――今回の調査の経緯と、DIY型(セルフ型)リサーチ『GMO Market Observer』を採用した動機について教えてください。田中
今回調査したのは、働く女性向けのヒール(かかと)のある靴についてです。アシックスでは、働く女性向けの『GIRO』というシリーズを展開しています。これらは当社で「機能パンプス」と呼んでいるジャンルで、ビジネス以外のシーンも含めてどんな場面で履いているのか、どんなニーズや不満があるのかについて調査しました。回答から得られるダイレクトなニーズだけでなく、潜在的な意識をすくい上げたり、コミュニケーション施策のヒントを得ることなどにも期待しています。

アシックスジャパン マーケティング部 部長
田中繁さん
アシックスはスポーツ用品以外にも様々なブランドを展開しています。例えば革靴事業は30年ほどの歴史があり、スポーツシューズのノウハウを生かして日本人の足に合った革靴を提供してきました。機能パンプスは数年前から力を入れているジャンルで、スニーカーのような履き心地が特長です。
調査の規模や手法はその時ごとに使い分けていますが、機能パンプスのように強化したいブランドがいくつもある中で、それらにまで予算や労力を割けていないことが課題でした。社内でスピーディーに実施できるDIY型(セルフ型)リサーチを導入したのはそんな理由からです。今回の「機能パンプス」はその最初の取り組みとして実施しました。