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米ストックフォト界の革命児シャッターストックが日本”本格上陸”

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ニューヨークに本社を置く「Shutterstock」(シャッターストック)は、デジタル画像や映像素材ライセンスの提供を行い、その利用者は世界150カ国100万人におよぶ。そんな大型ストックフォトサービスがこのたびサイトリニューアルを行い、大幅にUXを向上させたという。

定額制を先駆けて導入 素材はすべてロイヤリティフリー

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シャッターストック日本サイト(上)、言葉×色で検索 できる「シャッターストックスペクトラム」(下)

企業が自らオウンドメディアやソーシャルメディアでコンテンツ発信する時代となり、写真や動画などのビジュアル素材を効率よく手に入れたいというニーズが高まっている。

ぱっと目を引き、伝えたいイメージに合致し、制作物全体のクオリティを上げてくれる─そんな素材がストックフォトですぐに手に入ればいいが、実際には「ぴったりのビジュアルがなかなか見つからない」「選んでから購入までのプロセスが面倒」「権利関係の処理が分かりづらい」など不便な思いをした人も多いのではないか。

シャッターストックは2003年にニューヨークで設立され、「ストックフォト業界の革命児」として急成長を遂げてきたサービスである。その理由は、「使いやすさ」「クオリティ」「ボリューム」の3つ。

例えば、「1カ月定額制」の料金体系は、今では珍しくなくなったが、元々は同社が始めたものだ。「毎日25点までダウンロードできて月額3万2000円」から始まり、3カ月、半年、1年など複数のプランが用意されている。

また、すべての写真はロイヤリティフリー素材でクレジット表記が必要なく、加工も自由。そこも使い勝手の良さにつながっている。

現在同社は約4600万点(2014年12月現在)の写真やベクター画像、動画素材を持ち、毎日約4万点が新たに追加される。ただし、数と質を同時に追求するという考えから、審査は非常に厳しい。

世界中のフォトグラファーから寄せられた写真を世界各国のレビュアーが毎日審査する。写真はすべて100%引き伸ばして、隅々までピントが合っているか、問題のある映りこみがないか、細かくチェックする。そのため、「最終的な通過率は約20%。業界で一番厳しい」(シャッターストックアジアパシフィック地域 マーケティングディレクター 金島 強氏)という。

ユーザビリティを大幅向上

このたび、同社では日本語での検索機能などのUXを大幅に上昇させた。

「実は当社は社員の40%がエンジニアというテクノロジー企業でもある。少ないキーワードでたどり着くための改良、翻訳の精査を日々重ねています。また、年に1回『ハッカソンデイ』を実施し、社内のエンジニアたちが24時間以内に新サービスを開発・発表しています」(金島氏)。

ここから生まれたユニークな検索サービスが“言葉×色”で検索できる「シャッターストック スペクトラム」だ。「森」などのキーワードを打ち込み、サイト上部に設けられたカラーパラメーターをスライドすると、様々な色味の森の写真が次々と表れるというものだ。

現在では、増大するニーズに合わせて、動画素材に特に力を入れる。既に10万点を超える4K動画素材を持ち、今後も拡充していくという。


URL:http://www.shutterstock.com