往年のヒット曲3部作が完成——「元カレが、サンタクロース。」続編がバレンタイン時期に合わせて登場
広告の中にはいくつかの“隠しネタ”が仕込まれており、例えば「バレンタインデー寄ッ付。」の中に記載されているブランド名、「コーチ」「クロエ」「シャネル」「ヨンドシー」「ウブロ」を縦読みすると、「コクシヨウ(国生)」となっている。
「義理義理チョップ。」に記載されている「ビーズのブレスレット」の買取額は1783円。1783は「稲葉さん(B’z 稲葉浩志さん)」の語呂合わせだという。買取合計額の661,333円は、冒頭に「0120」をつけると「なんぼや」のフリーダイヤルにつながる番号になる。
全国各地で店舗を展開するブランド品買取チェーン「NANBOYA(なんぼや)」は2月6日、バレンタインシーズンに合わせて交通広告の展開を開始した。
同社は昨年11月にも、「なんぼや」の知名度向上を目的に、クリスマスシーズンに合わせた交通広告を出稿。そのコピー「元カレが、サンタクロース。」がフックとなり、出稿後約2週間でツイッター上の関連ツイートが2000件を突破するなど、ネットを中心に話題が広がった。
今回の広告は、昨年展開したものの「続編」という位置づけで、クリエイティブは2パターンある。松任谷由実さんの『恋人がサンタクロース』を彷彿とさせる前回に続き、コピーは、「バレンタインデー寄ッ付。」と「義理義理チョップ。」。それぞれ、国生さゆりさんの『バレンタイン・キッス』と、B’zの『ギリギリchop』に掛けている。
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小霜和也氏がAOI Pro.とクリエイティブ・コンサル契約をしたワケ
左から、no problem/小霜オフィス クリエイティブディレクター・小霜 和也 氏、AOI Pro. 常務取締役 グループCOO・中江 康人 氏、ビデオリサーチ テレビ事業推進部長 石松 俊之 氏
——小霜さんとコンサルティング契約を結んだ背景を教えてください。
中江:AOI Pro.は上場しているCM・映像制作会社です。今後、CM制作という事業が拡大する可能性が薄ければ、別の領域に活路を見出さないといけない。それがオンライン動画のビジネスでした。幸い、今まで培った映像制作のナレッジを活用し、マーケティングソリューションとして提供する事が出来ればビジネス領域が今より10倍にも20倍にも100倍にもなると思った。それをきちんとディレクションしてくれる人材が社内にはおらず、社長の藤原から話をさせていただき、小霜さんと一緒に開発に着手することになりました。
——コピーライターという経歴ですが、どうしてオンライン動画の仕事をやろうと思ったのでしょうか。
小霜:昨年後半から、コンサルティングという形で様々な会社のクリエイティブ活動をサポートするビジネスを始めました。実はAOI Pro.が最初のコンサルティング契約でした。まだコンサル事業にどう取り組むか漠然と考えていたときに、藤原さんに話をしたら『とりあえず契約しようよ』って(笑)。多分、その時には藤原さんに明確なビジョンとかは無かったと思う。契約してから、じゃあ何をするかという具体的な話になり、テレビCMとオンライン動画のワンパッケージ化という方針に結びつきました。
先日JAAの方もおっしゃってたんですけど、ここは多くの広告主の悩みになっているんです。テレビとモバイルとで動画を一本化すると理解や共感が高まるってデータはすでに出ているので、すごく興味あるし、やりたいんですよね。でも……
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まったく甲斐性のない男が会社を立て直そうとした話
30歳過ぎまで、飲み会の幹事を、一度もやったことがなかった。
というか頼まれたこともない。
前職の電通には「大学生時代は500人のイベントの幹事やってました!求心力には自信あります!」と豪語する自称お祭り男がゴロゴロしている。そんな男たちが「ふーん、で?それくらい普通だし」と扱われるくらい、お祭り偏差値が高い会社だ。
ぼくは、3人の飲み会すら仕切れない。
そう。ぼくには甲斐性がないのだ。
「中村くんって包容力まったくないよね」と何度言われたことか。
これはたぶん、ぼくが次男であることと、人を殺しそうな顔つきをしていることに大きく起因している。
部の部会や朝礼にも顔を出さず、面談も適当。「アワード獲って面白いもの作って、会社背負ってるからいいだろ」と、一匹狼のアウトロー気取りでいた。有名な「鬼十則」も、一則も知らなかった。会社のルールを逸脱し、いつも部長に迷惑をかけつづけていた。
これが後にメチャクチャ災いした、という話です。
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【前回のコラム】「コボちゃんと「驚きと納得」の間」こちら
