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博報堂、中国・上海に新会社 世界第2位の広告市場で事業拡大目指す

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博報堂は14日、中国エリアでの事業拡大をめざし、上海市に新会社「博報堂インターナショナルチャイナ」を設立したと発表した。同社は現地に、北京博報堂や上海博報堂ほか支部・合弁・駐在所合わせて18の拠点を持つ。新会社には各拠点の統括機能、管理部門業務のバックアップ機能を持たせる。資本金は5000万円で、従業員数は9人。

第12次5カ年計画の後押しを受け、中国の広告業は成長を続けている。中国の広告市場で最大のメディアはテレビだが、2014~15年の成長率は5%程度と鈍化してきた。第2の広告メディアはデジタルで、こちらは15年も20.5%増と大きく伸びる見通し。写真は博報堂が新会社を設立した上海市の経済のトレードマーク、上海ワールドフィナンシャルセンター。(写真提供 Shutterstock)

中国の広告市場は米国に次いで世界2位の規模。中国国際放送局日本語部は、2014年の中国の広告売上高は約10兆7600億円(5600億元)で、ことしは約11兆5000億円(6000億元)を超える可能性があると伝えている。

「新会社は中国エリアでの重要な拠点として、本社からだけでなく、現地で経験を積んだ人材を国籍問わず集める。中国の広告市場の成長はゆるやかになってはきたが、変わらず当社にとっての重点エリア。クライアントサービス、業務の拡充に努めたい」(博報堂 広報室)。

新会社の社長である総経理は、博報堂チャイナビジネスプラニング局局長の水野典彦氏が就く。同氏は1986年博報堂に入社し、96年に博報堂アメリカ出向、2003年博報堂本社国際総局(現グローバルネットワーク統括局)に配属されるなど、海外ネットワークを長く担当してきた人物。

博報堂は2019年3月期までの中期経営計画で、売上総利益中の海外比率を20%にすると掲げている。15年3月期通期連結での同海外比率は7.2%。海外売上高は617億1100万円で、前期比39%増と伸長している。


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