2004年に誕生し、今年で12年目を迎えるFICC。ストラテジー、クリエイティブ、データ分析を強みとして顧客の課題解決を行うデジタルエージェンシーだ。同社には、社員一人ひとりの能力を高める、ここでしか経験できないフィールドやトレーニングプログラムがある。
伸びる人材は共通して、答えより解決法を求める

FICC代表取締役 荻野英希さん。社長業にとどまらず、自身もプレイヤーとして、顧客やユーザーへのさらなる価値提供の追求を行っている。また、教育者としても、日々、現場スタッフにノウハウやスキルを積極的に共有している。
FICCを率いる荻野英希さんはデザイナー出身。20代にはファッションブランドの広告やWebサイトを手がけていた。
「世界的ブランドのWebデザインを担当した際に、当時珍しかったFlashを用い、高い評価をいただきました。しかし、大手代理店の担当者より、“ただ、かっこいいものを作っているだけ”と言われてしまったんです。その悔しさから、“自分が関わることで大きな価値を提供する”“ブランド・売り上げに貢献する”仕事を目指し、ブランドマーケティングの本を読み漁りました。また、一流のマーケティングディレクターや海外の広告代理店グループとのつながりも持ち、幅広い知識を得ていきました」。
その時の経験もあり、FICCでは社員に深い専門知識を持った上で、視野を広く持つことを推奨。顧客の解決すべき問題を定義し、ソリューションを提供するために必要な、マーケティング、クリエイティブ、ビジネススキルなどを身に付けるトレーニングプログラムを全社員へ提供している。
具体的には、S-OJT(ストラクチャード・オン・ザ・ジョブ・トレーニング)と呼ばれる方法で、新入社員が習得すべきフレームワークやスキルをマスターした自社社員が講師を担当。新入社員に対してトレーニングを実施していく。