ベクトルはクラウドファンディングをPRにどう生かす?サイバーエージェントとの業務提携の狙いを聞く

自らのアイデアをインターネット上で紹介し、支援者を募集する仕組み「クラウドファンディング」。そのクラウドファンディングを企業のPRに活用するため、5月20日にPR会社のベクトルとサイバーエージェント・クラウドファンディングが業務提携を発表した。クラウドファインディングをPRにどう活用するのか、提携の狙いについてベクトル 取締役副社長の長谷川創氏と、サイバーエージェント・クラウドファンディング 取締役の坊垣佳奈氏に聞いた。
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ベクトル 取締役副社長の長谷川創氏(右)とサイバーエージェント・クラウドファンディング取締役の坊垣佳奈氏(左)。

コンテンツとしてクラウドファンディングに注目

――「PR」と「クラウドファンディング」を専門にした会社の提携、最初に聞いたときは驚きました。今回の背景をお聞かせください。長谷川:

クラウドファンディングとPRは、いま密接な関係が生まれています。クラウドファンディングに対する社会からの期待が高まり、その活用事例がメディアで紹介されるケースが増えてきているのです。

PR会社にとって、メディアに取り上げてもらうためのコンテンツ制作は課題、いつもアイデア1000本ノック状態です(笑)。特に、いまの時代は面白いコンテンツをつくり、生活者に共感してもらい、シェアしてもらうという流れがとても重要になっています。クラウドファンディングの仕組みは共感を生みやすく、メディアからも注目を集めやすい。

坊垣:

私たちとしても、クラウドファンディングを企業に活用してもらいたいと思っていました。日本にクラウドファンディングが立ち上がったのは4年前の東日本大震災のタイミング。そのため、どちらかというと社会貢献プロジェクトのためのサービスというイメージが先行しがちですが、本来は個人だけでなく企業も使えるサービスです。

私たちが提供するクラウドファンディングのプラットフォーム「Makuake」でも、大手企業が活用するようになっています。その流れから、メディアでの紹介のされ方も変わってきています。

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