9月に正式オープンした動画メディア「MINE」。ターゲットである20〜30代女性からの絶大な支持を得て、リリース3ヶ月で40万MAU、提携先メディアでのアクセスを含めると月間数千万にも上るインプレッションを実現した。広告の販売も開始し、すでにラグジュアリーブランドのイベント集客や新商品プロモーションに活用されている。なぜこの短期間でこれだけのユーザーを集めることができ、広告主からの支持も得られたのか。事業責任者を務める3Minute (スリーミニッツ)取締役の森田真里子氏に聞いた。
慶應義塾大学卒業後、公認会計士を経て、ロンドンにあるアパレルメーカーでディレクターを担当。その後、日本に帰国しアパレルのブランドマネージャーを担当し、「日本に今までなかった新しい価値観を生み出す仕事をしたい」という理由から、3Minuteに2015年3月に入社した。現在は、取締役としてMINE自体のブランディングからコンテンツ制作まで全てを統括している。
短期間でユーザーから支持を得ることができた理由
――「MINE」はどのような特徴を持ったメディアですか?
オリジナルの動画コンテンツを紹介する「ライフスタイル動画マガジン」です。ユニセックスなデザインで、ユーザーの約9割が女性で残りの1割が男性。また、25歳から34歳が半数と、若い世代が中心に見ています。ファッションを中心に、ビューティ、フード、フィットネスなど、その年代のユーザーが関心を持つ切り口のコンテンツのほか、そのときに話題を集めている著名人のインタビューなどもあります。
記事のデザインはファーストビューに動画があり、その下に動画を解説する文章があるというつくりです。動画を見て関心を持ったユーザーが、文章を読むという流れになります。
――「MINE」を始めた狙いを教えてください。
私たち3Minuteはインフルエンサーをマネジメントする事業と、動画をつくるコンテンツ事業を行っています。マネジメントしているインフルエンサーが登場する動画を自分たちでつくり、その動画をさまざまなメディアを通じて発信していく、またはクライアント企業のオウンドメディアで紹介するといったビジネスです。
ただ、制作した動画をYouTubeやInstagramなどの様々なSNSに掲載しても、読者がそのメディアの属性に左右されてしまうという課題がありました。例えば、日本ではYouTubeは10代前半のユーザーが見ていることも多く、ファッション感度の高い人にだけ効率よくリーチさせることは難しいと感じていました。
